2018.08.16 08:00

小社会 きのうの全国戦没者追悼式で、天皇陛下が述べた...

 きのうの全国戦没者追悼式で、天皇陛下が述べた「お言葉」は300字ほど。先の大戦の犠牲者を悼み非戦と平和を誓う内容は一貫している。「それはミサの祈りと同じなのかもしれません」。

 前侍従長の川島裕さんが、文芸春秋9月号の対談で語っている。国民一人一人が抱く悲痛な思いを呼び覚まして鎮魂する。なるほど、変わらぬ祈りの言葉のようにも聞こえる。ただし陛下による「微修正」は加えられてきた。

 象徴的なのは、2015年から盛り込まれている「深い反省とともに」の文言。ことしはさらに、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」の一節も挿入されている。平和に対する強いこだわりがうかがえよう。

 年々歳々、「終戦の日」は巡ってくる。それでも絶えず戦争と向き合い国民の思いに寄り添おうとする陛下にとって、心の内を率直に表現しようとすれば、細かな変更点が積み重なっていくのは必然なのかもしれない。

 〈国がためあまた逝きしを悼みつつ平らけき世を願ひあゆまむ〉。戦後50年の1995年に陛下が詠んだ和歌を思い出す。昭和が遠ざかり「平らけき世」が続けば続くほど、戦争の記憶は薄れてゆく。毎夏のお言葉には、二律背反の危機感もにじんでいるように感じる。

 「深い反省」はアジア諸国への加害責任と重なろう。平成最後の追悼式。被害と加害、双方を誤りなく次代に伝えることの大切さを思う。


8月16日のこよみ。
旧暦の7月6日に当たります。かのえ たつ 五黄 赤口。
日の出は5時28分、日の入りは18時52分。
月の出は10時27分、月の入りは22時13分、月齢は4.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で3時06分、潮位69センチと、15時16分、潮位64センチです。
満潮は9時08分、潮位178センチと、21時30分、潮位183センチです。

8月17日のこよみ。
旧暦の7月7日に当たります。 かのと み 四緑 先勝。
日の出は5時29分、日の入りは18時50分。
月の出は11時28分、月の入りは22時49分、月齢は5.7です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時53分、潮位72センチと、15時53分、潮位84センチです。
満潮は10時01分、潮位162センチと、22時05分、潮位175センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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