2018.07.28 08:35

清流・四万十川焦がす炎の舞 高知県四万十町でアユ火振り漁

火振り漁の季節が到来。清流をたいまつの炎が焦がす(四万十町若井)
火振り漁の季節が到来。清流をたいまつの炎が焦がす(四万十町若井)

 四万十川の夏の風物詩、アユの火振り漁が今年も始まった。辺りが闇に包まれた午後8時。中流域の高知県高岡郡四万十町窪川地域では、たいまつや投光器の光が川面を明々と照らし、アユを網に追い込んでいる。

 火振り漁は、仕掛けた建網にアユを追い立てる伝統漁法。川漁師の高齢化とともに重いたいまつは姿を消し、発光ダイオード(LED)などの投光器が主流になっている。

 同地域は20日に解禁されたものの、豪雨の影響で餌のコケが流れるなどし、アユの成長はいまひとつ。例年より1週間遅い25日、一部地区で上がった60キロが四万十川上流淡水漁協に初入荷した。

 26日には初漁を待ちわびた川舟が全地区で繰り出し、若井地区では3艘(そう)が出船。この道30年の田辺重光さん(70)=金上野=は仲間と2人で網を仕掛け、燃え盛るたいまつを円を描くように振り、追い込んだ。

 約3時間で漁獲25キロほど。魚体も20~25センチとまずまずで、「初回にしては上出来よね」と田辺さん。中には尺超えもおり、アユを網から外す組合員の顔もほころんだ。火振り漁は秋まで続く。(横田宰成)

カテゴリー: 社会高幡


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