2018.07.21 08:38

[ふれあい高新in越知町]44年前に全国へ 伝説のママさんバレー

全国大会に初出場したママさんバレーボールチーム(1974年8月、東京)
全国大会に初出場したママさんバレーボールチーム(1974年8月、東京)
「強豪」の伝統は今も
 世代を超えボールはつながる―。44年前、高知県高岡郡越知町に一つの伝説が生まれた。発足4年目のママさんバレーボールチームが、高知県予選を制して全国大会に初出場したのだ。テレビ番組にも取り上げられ、小さな町は大いに沸いた。「女子バレーの強豪」としての伝統は脈々と受け継がれ、近年は越知中学校の生徒たちの活躍も光る。

 越知町のママさんバレーボールチームは、地元の20~30代の母親が集まり1971年に誕生。仕事をしている人も多かったため、練習は週2回、夜に2時間ほどだった。

 1973年からチームを指導したのは越知中学校の教員だった長信博さん(70)=佐川町甲。「とにかくみなさん熱心で、『県で一番になりたい』という気持ちが伝わってきた」と振り返る。

 ママさんだからといって特別扱いはしなかった。練習は中学生と同じメニュー。仕事をしているママさんにはハードな内容だったが、みんなで練習をこなすことでチームワークが高まった。農家の選手が練習に専念できるよう、農繁期にみんなで手伝いに行くこともあったという。

 めきめきと力を伸ばし県予選を制覇。1974年8月の「全国家庭婦人バレーボール大会」に初出場を果たした。その翌年、越知中学校女子バレー部も全国大会出場を果たしている。

 ママさんチームの全国大会は予選敗退で終わったが、四国の小さな町のチームということで注目を集めた。朝のワイドショーに出演した時は「まるでサルと練習してきたかのような紹介をされて」。当時のメンバー、中内京子さん(75)=越知丙=が笑う。

 1982年にはメンバーを一新して再び全国大会に出場。それ以降も県内で上位の成績が続いた。

 チーム発足時のメンバーだった藤原恵美さん(80)=野老山=は「仲間がいい人ばかりで。ものすごいしんどい練習やったけど、よくやったなと思います」と懐かしむ。

 19日夕。越知中学校の体育館で女子バレー部員がハードな練習に励んでいた。21日に開幕する県中学総体に出場するのだ。

 チームは2017年度の県中学総体で準優勝し、その後の四国大会は3位。本年度も県春季大会準優勝と活躍が目覚ましい。「真面目に手を抜かず、こつこつとやる生徒たち」と北岡真理監督は言う。

 部員は11人と多くないが、脈々と伝統を受け継ぐ越知女子たち。母親も越知中バレー部の出身という主将で3年の瀧本樹梨さん(14)は「去年以上の成績で全国大会に行きたいです」と表情を引き締めた。(山本仁)

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