2018.07.20 08:32

高校生に奨学金給付漏れか 高知県教育委員会「基準誤った」

 高知県教育委員会は19日、高校生の教育費を支援する「奨学給付金」の支給基準を誤り、3年間にわたって受給資格のある高校生を対象外にしていた、と発表した。給付漏れの人数や総額ははっきりしていない。県教育委員会は「深くおわびする。該当者には本年度中に給付する」とし、該当者からの申し出を求めている。
 
 県教育委員会によると、奨学給付金は国公私立高校に通う世帯年収250万円未満の生徒を対象に、国が2014年に創設した。返済不要で、教科書代や修学旅行代など授業料以外の教育費に使える。給付額は世帯収入に応じて年額3万2300円~13万8千円。
 
 これとは別に授業料を支援する就学支援金制度があるが、国は15年に奨学給付金の要綱を改定し、「就学支援金を受ける資格のある生徒」を給付の要件にした。県はこれに気付かず、改定前の「就学支援金を受けている生徒」という狭い要件のままにしていた。

 今年6月21日、県教育委員会の担当者が文部科学省から送られた奨学給付金に関する文書を確認し、支給範囲が国の基準より狭くなっていることに気付いたという。
 
 県教育委員会は「資料の確認が十分でなかった。複数名で読み合わせるなど、職員の意識を徹底させる」と陳謝。就学支援金を受ける資格を持ちながら手続きを取っていない生徒の割合から試算すると、最大で延べ80人に計470万円が給付されなかった可能性があるとしている。
 
 県教育委員会への問い合わせは国公立高は088・821・4851、私立高は088・823・9135へ。(河本真澄)

カテゴリー: 社会教育


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