2016.02.08 10:48

小社会 「似て非なる」というが、これはその最たるものだろう…

 「似て非なる」というが、これはその最たるものだろう。きのう北朝鮮が発射した事実上の長距離弾道ミサイルと、日本も打ち上げているロケット。姿形はそっくりで、使う技術も基本は同じ。

 違うのは何を載せるかだけといえる。先月、4回目の核実験をした北朝鮮は、将来的な核搭載をもくろんでいよう。日本は衛星や国際宇宙ステーションへの物資を運ぶ。「宇宙の平和利用」も最近はやや怪しくなったが、北朝鮮のように核をもてあそんだりはしていない。

 ゆえに国連安全保障理事会の決議は北朝鮮に言う。「弾道ミサイル技術を使った全ての発射」を禁じると。北朝鮮がいかに「人工衛星の打ち上げだ」と言い張ろうとも。

 その決議に違反したのだから、金正恩第1書記は新たな制裁も覚悟の上ということか。これ以上、国際社会からの孤立を深めて、いったいどんな国づくりを目指すというのか。権力基盤固め、国威発揚、米国への圧力…。動機が何であれ、到底理解できるものではない。

 軍事力の誇示で悦に入っている指導者の下、その分、生活にお金が回らない民衆が哀れである。批判や不満はご法度の空気が染み込んでいるのか、本当のことは何も知らされていないのか。金第1書記の周辺では、側近や高官の更迭や処刑が相次いでいるとも伝わる。

 言ってもせんないこととは知りつつも、隣国から声を大にして叫んでみる。「将軍様は裸だ!」
カテゴリー: 小社会コラム


ページトップへ