2018.07.20 08:30

[ふれあい高新in越知町] 藤井七段の師匠・杉本七段招き将棋大会

木陰で対局する将棋大会の参加者(19日午前=越知町越知丙、飯野浩和撮影)
木陰で対局する将棋大会の参加者(19日午前=越知町越知丙、飯野浩和撮影)
 青空の下で高知県内のアマ棋士が対局する将棋大会が19日、高岡郡越知町越知丙の宮の前公園で開かれ、7~87歳の32人が参加した。藤井聡太七段の師匠のプロ棋士、杉本昌隆七段(49)=名古屋市=が特別ゲストで参加。対局指導やトークショーなど、将棋を囲んで交流した。
 
 「ふれあい高新in越知町」の関連行事。実力別にA級とB級に分かれ、予選リーグ、決勝トーナメントを行った。
 
 会場は仁淀川のほとりの木陰。川からの風も時折あったが、ここ数日の猛暑とアマ棋士のエネルギーで会場は熱気むんむん。参加者は汗を拭きつつ盤に向かい、木陰にはセミの鳴き声と駒を指す音が響いた。
 
 杉本七段はミニトークショーの後、対局を見て回ったり参加者と対局したり。クイズを織り交ぜた大盤解説を行うなど会場を盛り上げた。
 
 南国市から参加した沢本順一さん(60)は「杉本七段が来てくれるなんてとても貴重な機会。大盤解説も理路整然として分かりやすかった」と感激していた。杉本七段と対局した高知市の第四小学校2年、刈谷隆之介君(7)は「対局は最初失敗したけど最後の方でいい手が指せた。先生強かった…」とうれしそうだった。
 
小学生に手ほどきする杉本昌隆七段(19日午後=越知町越知丙、飯野浩和撮影)
小学生に手ほどきする杉本昌隆七段(19日午後=越知町越知丙、飯野浩和撮影)
藤井七段に考え押し付けず 杉本七段が「師匠の心掛け」
 将棋大会に特別ゲストとして登場した杉本昌隆七段(49)は、言わずと知れた最年少プロ、藤井聡太七段の師匠。19日午前10時半ごろ、川辺の会場に現れた杉本七段は「こんな所で将棋をするのも風流ですね」。
 
 トークショーの冒頭では「藤井七段本人が来ると間違えていらっしゃる方いるんじゃないかな」と笑顔で会場に投げ掛けた。「私の名前の前には必ず藤井聡太が来るので。今日は間違えていないことを祈ります」と会場を笑わせた。
 
 トークショーは、司会者や会場との質疑形式。藤井七段の師匠として心掛けたことを尋ねられると、「余計なことは極力言わないようにしました。大人の判断で『こうやった方が勝ちやすいよ』など言いたいことはあったが、最初から答えを教えると、その子の伸びを妨げることもある」と答えた。
 
 「子どもたちに将棋が強くなるためにアドバイスを」との声には、「自分の得意な部分をどんどん伸ばして。将棋を好きな気持ちを忘れないで」とエールを送った。
 
 トークショー中も大会中もずっとスーツ姿で、参加者らに穏やかに応対した杉本七段。トークショー後の取材では、小学4年の時に弟子入りしてきた藤井七段との接し方について「将棋の技術や生き方に関しても『あれをやりなさい、これをやりなさい』ということはほとんどないですね。一人の人間と人間の付き合いを意識しています」と話していた(今川彩香)

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