2018.07.19 08:30

[ふれあい高新in越知町] 100歳、沈下橋歩く 毎週元気に1キロ

片岡沈下橋を渡る壬生静栄さん(越知町南片岡)
片岡沈下橋を渡る壬生静栄さん(越知町南片岡)
体操とおしゃべり楽しみ
 高知県越知町南片岡の壬生静栄さんは御年100歳。毎週土曜日にある地元の体操の会が楽しみだという。会場までは約1キロ。その道を、歩いて通う。「静栄さんが毎週来るのに、私らあが来んわけにはいかん」。静栄さんの存在がほかの参加者にも刺激になり、地域の健康をけん引している。

 午前8時半。手押し車を押しながら、静栄さんが家を出る。家族に見送られて、近所に住む壬生咲子さん(85)と出発。「静栄さんは毎週体操を楽しみにしちょってね。金曜日の晩には『明日行くかよ』って電話がかかってくるんです」と咲子さんは笑う。もう10年ほど、一緒に通っているという。

 片岡沈下橋を渡って、木陰で休憩して。そしてまた、ずんずん進む。休校中の片岡小学校の体育館。「ずっと皆勤やったけど、最近は雨の日はお休みやね。もう年、年。でも、体操に来るのはしんどうありません」と静栄さん。参加者とおしゃべりした後、元気に体を動かした。

 体育館に集まるのは多くて8人。約10年前は25人ほどが参加していたが、亡くなったり施設へ入ったりして、だんだんと人数が減っていった。

 そんな中、参加者たちは「壬生のおばあちゃんが来るうちはやめられん」と合い言葉のように言い合っている。この地区では七夕やクリスマス、参加者の誕生会なども開いており、地域の交流拠点にもなっている。

 町地域包括支援センターの保健師、矢野雄二さん(40)は「体操はあくまで手段なんです。お年寄りが孤立しないように、体操を通して週1回でも交流の場を設けることができれば」。

 静栄さんは「体操はろくにようせんけどね。みんなと話をうんとして、笑うんが楽しいんよ」とにっこり笑った。(今川彩香)

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