2018.07.18 08:35

[ふれあい高新in越知町]地球2周夫婦 夢は世界の味の料理店

地元のイベントで「ジャークチキン」を販売する西川薫さん、初美さん夫妻(越知町越知甲=飯野浩和撮影)
地元のイベントで「ジャークチキン」を販売する西川薫さん、初美さん夫妻(越知町越知甲=飯野浩和撮影)
 地球を2周した2人が、次なる挑戦の舞台に選んだのは高知県高岡郡越知町だった。西川薫さん(32)、初美さん(29)夫妻=越知甲。「いずれは自分たちの店を持ちたい」と夢を描きながら、町内のイベントで“世界の味”を届けている。

 昨年9月。町恒例の「コスモスまつり」の会場。おなじみの焼きそばや、つがに汁などと並んで、少し趣の違う屋台が来場者の目を引いた。

 メニューは、メキシコ料理の「タコス」とジャマイカ料理の「ジャークチキン」。スパイシーな香りに行列ができた。約2週間のイベント期間中、出店を休んだ日には「あのおいしいタコスのお店はないんですか」と町役場に電話があったという。

   ◇  ◇

 越知町出身の薫さんと山梨県南アルプス市出身の初美さんは、2012年1月、NGO「ピースボート」が実施した世界一周の船旅で出会った。

 約3カ月の旅を終え、帰国した2人は東京で一緒に暮らすように。「今度はバックパックで世界一周を」と旅行費用をためた。

 16年1月に結婚。そのころから、将来は薫さんの生まれ育った越知町で「世界の料理が味わえる店を出したいね」と話し合った。

 同年6月、新婚旅行を兼ねて2周目の世界旅行に出発。

 飛行機や船、鉄道、バスを乗り継ぎ、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米へ。一つの都市に数日から1週間ほど滞在しながら、約30カ国を回った。

 自分たちの店では「手軽に食べられ、移動販売にも対応できる料理を中心に出そう」と決め、旅行中は各国のサンドイッチなどをカメラに収めた。

   ◇  ◇

 昨年4月に帰国。薫さんは家業の看板製作業に励み、初美さんは地域おこし協力隊として生計を立てている。

 仕事をやりくりしつつ、産業祭など町内のイベントに出店。どんなメニューや味付けが好まれるのか、試行錯誤を続けている。

 料理好きな2人だが、専門的な技術はない。「見よう見まね」で現地の味を再現しつつ、スパイスの配分などは日本人の口に合うようにアレンジしているという。

 これまでにタコスとジャークチキン、キューバサンドを売り出したが、チャレンジしたい料理はまだまだある。ベトナムの「バインミー」、カナダの「スモークミートサンド」、米国の「チーズステーキ」…。どれも「めっちゃうまかったで」。

 今年3月には長男の櫂(かい)ちゃんに恵まれた。「せっかく世界を2回も見てきたので、各国の食べ物を他の人にお裾分けしたい。それで町が少しでも盛り上がれば」と2人は顔を見合わせた。

 新たな旅は、まだ始まったばかりだ。(山本仁)

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カテゴリー: 社会ふれあい高新2018高吾北社会

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