2018.07.16 08:32

伝統の素材、イグサ青々と 高知県土佐市で刈り取り

早朝の爽やかな空気の中、次々と刈り取られるイグサ(土佐市岩戸)
早朝の爽やかな空気の中、次々と刈り取られるイグサ(土佐市岩戸)
 伝統の素材、青々と―。畳表に使われるイグサの刈り取りが、高知県内唯一の産地である土佐市で行われている。
 
 最盛期の1970年代に2500戸以上あった県内のイグサ農家は現在、数戸を残すのみ。このうち土佐市本村の野村和仁さん(60)は毎年約2ヘクタールで栽培している。
 
 作業は暑さを避けて午前4時半に開始。土佐市岩戸にあるイグサ田に家族やアルバイト、計7人が集まり、泥土上をゴムキャタピラーで進む専用収穫機4台を使いながら、14アールに広がる約10トン(乾燥前)を2時間足らずで刈り取った。
 
 今年は台風7号と西日本豪雨で強い風が吹き、イグサの傾きをこまめに直す必要があったが、野村さんは「一本一本の“筋”がしっかりしている。きれいな畳表になる」と自信を見せた。
 
 イグサは刈り取ったそばから自宅作業所に運び、水で薄めた粘土質の土でコーティングする「泥染め」の後、乾燥機に15時間かける。25日ごろまで忙しい日々が続く。(写真と文・島本正人)

カテゴリー: 環境・科学高知中央


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