2018.07.15 08:40

高知の小学校 水泳授業にゴーグル当たり前、ラッシュガードも

日焼け対策や寒さよけでラッシュガードを着る子が増えている(高知市内)
日焼け対策や寒さよけでラッシュガードを着る子が増えている(高知市内)
保護者の意識高まる
 高知県内の小学校で水泳の授業風景が変わりつつある。ゴーグルの着用は当たり前になり、長袖上着の「ラッシュガード」を着る子も増えている。目の保護や日焼け対策など保護者の意識の高まり、有害紫外線の増加など環境の変化が背景にあるようだ。 


ゴーグルはほぼ当たり前に。着けていない子が珍しい学校もある(高知市内)
ゴーグルはほぼ当たり前に。着けていない子が珍しい学校もある(高知市内)
 高知市の朝倉第二小学校。久しぶりに太陽が顔を出した今月上旬、プールに子どもたちの歓声が響いた。

 ピンクや青、黒色のゴーグルを着けている子が目立つ。

 「学年によって多少の違いはありますが、ゴーグルは7~8割ほどがしています」

 強い日差しが照りつけるプールサイドで岡野晃之校長が教えてくれた。

 県内のいくつかの小学校や教育関係者に問い合わせたところ、「『プールで目が痛くなるのでゴーグルを着けたい』など保護者の要望があれば着用を認めている」という学校がほとんど。中には事前の届け出が必要な学校もあるが、「今年からは自由にした」「家庭の判断に任せる」と柔軟な対応が多い。

 「ゴーグルをしていない子の方が珍しい」と話す校長もいた。

 ■  ■ 

 ゴーグルほど一般的ではないが、「ラッシュガード」と呼ばれる長袖上着を着て泳ぐ子も増えている。

 ある小学校では、クラスの3分の1が身に着け、別の小学校では「低学年の子ほど多い」。

 スクール水着や体操服を扱う高知洋品(高知市)では3年ほど前から、水着販売のチラシに紫外線(UV)カット素材のラッシュガードを掲載しており、よく売れているという。

 ラッシュガードは元々、サーフィンなどのマリンスポーツで、擦り傷などから肌を守る目的で着用されていた。

 それが学校現場で見られ始めたのは、「オゾン層破壊による有害紫外線の増大が注目されだした頃から」(教育関係者)。10年ほど前から、ぽつりぽつりと着用する子どもが増えてきたという。

 ここ数年は、水着売り場などで千~2千円台で売られるようになり、ぐっと身近な存在に。ゴーグル同様、「日に焼けると肌が真っ赤になる」など保護者の要望があれば着用OKにしている学校が多い。ある学校では、10年近く前、子どもに日焼け止めを塗らせたいという保護者の要望があり、校内で検討した結果、「日焼け止めではなく、水が汚れないラッシュガードを基本に」と決めたという。

 小学3年生の女児の母親は「女の子なので真っ黒に日焼けするのもどうかと思って。ふだん、川遊びの時に着慣れているし泳ぎにくくはないみたいです」。
 
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 時代とともに変わる水泳の授業風景。ゴーグルの使用については、教員の間でも「水に恐怖心を持っている子が水の中で安心して目を開けられるきっかけになる」と前向きにとらえる声がある一方で、「ゴーグルなしで目を開けられなくなるのでは」と心配する声も。

 学校現場では、低学年の子どもたちを中心に宝探しなどを楽しみながらゴーグルなしでも水中で目を開けられるようにと工夫を凝らした取り組みも行われている。(竹村朋子)

カテゴリー: 社会教育


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