2018.07.14 08:37

高知道再開に歓迎と不安 対面、事故注意 西日本高速呼び掛け

下り線=左=と上り線が対面通行になる合流地点(13日午後、高知県長岡郡大豊町川口)
下り線=左=と上り線が対面通行になる合流地点(13日午後、高知県長岡郡大豊町川口)
 高知自動車道・大豊―川之江東間(26・9キロ)の通行が約7日ぶりに再開された7月13日、利用者からは歓迎の声が上がる一方、対面通行での運転や渋滞に対する不安も聞かれた。急ピッチで仮復旧した同区間は、片側2車線が途中から1車線に変わるルートだ。西日本高速道路は、車間距離の確保や速度規制の順守を求めている。

上り線を走行中に助手席から見えた「立川橋」の崩落現場(13日午前、高知県長岡郡大豊町立川上名)
上り線を走行中に助手席から見えた「立川橋」の崩落現場(13日午前、高知県長岡郡大豊町立川上名)
 上り線では大豊インターチェンジ(IC)から約3キロ進むと、下り線の片側車線に乗り入れる形で合流する。対面通行区間は約8キロで、一帯は時速50キロ規制となる。道中は立川橋の崩落現場のほか、複数の土砂崩れの跡を横目に走行。笹ケ峰トンネル手前で本来の下り線に乗り換える。

 復旧区間にある上り線の馬立パーキングエリア(PA)、下り線の立川PAはそれぞれ利用可能。岡山市に向かう途中に馬立PAで休憩していた谷渕絵梨奈さん(29)=須崎市安和=は「高速が通れると便利」としつつ、「対面区間の初めと終わりはカーブがきつくてヒヤッとした。慣れるまで気を付けたい」と話した。

 同PAで働く西岡美恵子さん(53)=長岡郡大豊町川口=は、大豊ICから高速道路を利用して通勤している。「山崩れの跡を見ながら来るのは怖い気もする。これから雨が降ったときに、どれくらい通行規制がかかるのかも心配」

 香川県から高知県内のコンビニへ商品を配送中の男性(32)は、立川PAで「(一般道を利用すると)高知への便は倍近い時間がかかっていた。高速があるとないとでは全然違う」と喜んでいた。

 県内JAを通じた園芸品輸送などを担う四国運輸(高知市)の石本修也社長は「高知道は高知の動脈。開通は非常に喜ばしい」と歓迎しながらも、対面通行区間の渋滞を危惧。「早期の(高知道の)全面復旧、県内外の一般道の回復も祈っている」と話した。

 西日本高速四国支社によると、立川橋の崩落後、下り線の橋について大型車による試験走行でたわみや振動を目視検査し、橋脚の損傷なども調べて健全性を確認。土砂崩れの発生した斜面に関しては、学識経験者が立ち会って危険性がないと判断したという。

 一方で、同区間の通行の安全性を確保するため、通行止めを実施する雨量の規制値を厳しくし、連続雨量120ミリ(従来650ミリ)または時間雨量20ミリに設定した。

 同支社は「追突事故などに注意してほしい。交通混雑期間中には大規模な渋滞の可能性があるので、出発前に最新の交通情報を確認してもらいたい」と呼び掛けている。(井上智仁、新妻亮太)

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カテゴリー: 社会西日本豪雨災害・防災


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