2018.07.10 08:31

西日本豪雨 全国の雨量上位3地点が高知県内 前線停滞で長期化


 西日本豪雨では広範囲で大雨が長時間続いた。気象庁は梅雨前線が本州付近のほぼ同じ場所に停滞し、これまでに例がないほど大量の水蒸気を含む空気が流れ込んだのが原因とみている。
 
 高知県内では6月28日夕から梅雨前線の影響で雨が降り始め、7月に入ると台風7号の接近に伴い雨が続いた。気象庁によると、台風7号はその後、沖縄周辺の海上にあった積乱雲の塊を集め切れないまま北上したため、残された雲の湿気も前線に向かったとみられるという。7月8日まで雨が降り続いた。
 
 台風が通り過ぎた後の5日ごろから、安芸市など県中東部には海上から暖かく湿った空気が直接運ばれ、積乱雲が次々と発生。安芸川が氾濫した6日未明、上流の観測地点では3日からの総雨量が、7月の平年値の2倍以上となる900ミリ超となった。
 
 降り始めからの総雨量は高知県安芸郡馬路村の魚梁瀬が1852・5ミリで全国最多。長岡郡本山町の1694ミリ、香美市の繁藤の1389・5ミリと続き、高知県内の観測地点が全国の雨量1~3位を占めた。
 
 長時間にわたって大雨が降ったことを示す72時間雨量をみると、須崎市(463・5ミリ)や高知龍馬空港(328ミリ)など4地点で7月の観測記録を更新。魚梁瀬(1203・5ミリ)や香美市の大栃(850・5ミリ)など3地点で観測史上最多を記録した。
 
 8日早朝に大雨特別警報が発表された宿毛市では、3時間雨量がそれまでの同地点の最多記録(136ミリ)の倍近い263ミリに。これは1998年9月の「’98高知豪雨」で高知市で観測した284ミリに迫る雨量だった。(海路佳孝)

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カテゴリー: 社会西日本豪雨災害・防災


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