2018.07.08 08:10

家に土砂 間一髪 高知県本山町の夫妻

土砂崩れに遭った松村道雄さんの自宅=左奥(7日午前10時すぎ、本山町井窪)
土砂崩れに遭った松村道雄さんの自宅=左奥(7日午前10時すぎ、本山町井窪)

 大雨により、高知県内でも相次いだ土砂崩れ。長岡郡本山町井窪の松村道雄さん(77)、幸子さん(70)夫妻宅には6日夕、崩れた裏山の土砂が台所や寝室に流れ込んだが、2人は隣の居間にいたため、間一髪で難を逃れた。

 雨が最も激しかった午後6時半ごろだった。親戚と電話で話していた道雄さんは突然、「ジェット機の爆音みたいな『ジャアーッ!』という音」を聞いた。同時に電話が途切れ、電灯もテレビも消えた。

 薄暗い中、隣室をのぞくと土砂と割れたガラスなどが散乱。「危ない。早う出てきいや」と叫ぶ隣人の声が聞こえた。

 道雄さんは衣服を探しに2階に上がったものの、動転して何も持たずに引き返し、幸子さんの手を引いて素足のまま土砂降りの外へ。駆け付けた消防団の車で、近くの町プラチナセンターに身を寄せた。

 「命が助かったのは奇跡みたいや」

 7日、確認に戻ると、裏山から土砂や倒木が流れ落ちて自宅や敷地を貫き、10メートルほど下の県道にたまっていた。玄関前の納屋は押しつぶされ、愛犬の小屋も見つかっていない。

 自宅からは何も持ち出せておらず、借り物のズボンで疲れた表情の道雄さんは「雨が降ると水が流れる場所ではあった。けんど、77年暮らしてこんなことは初めて。先祖からの土地やから、大丈夫だと信じちょった」と振り返った。

関連記事

もっと見る

カテゴリー: 社会主要西日本豪雨嶺北災害・防災


ページトップへ