2018.07.08 09:20

高知自動車道の橋復旧見通せず 今後も土砂災害の危険に警戒

高知自動車道上り線の立川橋が押し流された土砂崩れ現場。写真手前は路面と橋の連結部分で、中央に橋脚、奥に見えるのが立川トンネル(7日午前11時半ごろ、大豊町立川上名=嶺北消防本部提供)
高知自動車道上り線の立川橋が押し流された土砂崩れ現場。写真手前は路面と橋の連結部分で、中央に橋脚、奥に見えるのが立川トンネル(7日午前11時半ごろ、大豊町立川上名=嶺北消防本部提供)

 記録的大雨となっている高知県内は7日、各地で降り始めからの総雨量が増大し、長岡郡本山町では1600ミリを超え7月の平年値の4・4倍に達した。道路や斜面の崩壊、集落の孤立が続発。同日未明に崩落した高知自動車道上り線の立川(たぢかわ)橋=長岡郡大豊町立川上名(かみみょう)=は復旧のめどは立っていない。県は本山町に対し、被災市町村を財政支援する災害救助法の適用を決めた。

 立川橋について西日本高速道路の担当者は「早急に対応したいが、下り線にも土砂が流入しており山腹がさらに崩落する恐れもある」と説明。暫定的な対処策として、2車線ある下り線を使った上り、下りの対面通行も考えられるが、それも含めて復旧見通しは立っていないという。

 県内の雨は7日午後になって小康状態になり、多くの観測地点で雨が観測されなかった。ただ、6月28日夕の降り始めから7日午後10時までの総雨量は本山町で1662・5ミリ、安芸郡馬路村の魚梁瀬で1546ミリ(通信障害で6日午後4時20分から観測を一時休止)など。高知地方気象台は今後も土砂災害の危険があるとして警戒を呼び掛けている。

 安芸市など県中東部から嶺北、幡多地域にわたる広範囲で被害が相次いだ。県によると、7日午後8時現在、8市町で284世帯、441人が孤立。このうち香南市香我美町舞川の80代の男女、3世帯4人は電話がつながらないため連絡が取れていない。大雨による断線が原因とみられ、県などが集落につながる県道の応急復旧を急いでいる。

 香美市物部町市宇の別府地区でも、国道195号が崩落した影響で29世帯40人の孤立が続いている。このうち、人工透析を必要とする住民1人が県のドクターヘリで高知市内の病院に運ばれた。

 香南市香我美町で牛乳配達中に香宗川に車ごと転落したとみられる同町の百田和史さん(43)の捜索がこの日も消防隊員ら100人態勢で行われたが、発見されていない。

 雨の影響でJR四国は8日の運行について、県内各駅を発着する特急列車、琴平―窪川間と宇和島―窪川間の普通列車で始発からの運転をそれぞれ見合わせることを決めた。土佐くろしお鉄道は普通列車の一部を除き、終日運転を見合わせる。(高知新聞取材班)

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カテゴリー: 主要社会西日本豪雨災害・防災


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