2018.07.07 14:33

高知県の雨脚衰えず 香南市など5市町で193世帯284人孤立

山が崩れ民家に押し寄せた土砂(7日午前10時20分ごろ、本山町井窪)
山が崩れ民家に押し寄せた土砂(7日午前10時20分ごろ、本山町井窪)
 記録的な大雨に見舞われている高知県地方は7日午前、須崎市で1時間雨量90・5ミリ(7月の観測史上最多)を観測するなど、県内の広い範囲で断続的に雨が降った。土砂崩れや道路の崩落などの被害が広がっており、県の集計では同日午前10時点で、香南市や四万十市など5市町で193世帯284人が孤立しているという。

 同日午前は各地で非常に強い雨が降り、レーダー解析などで香南市では120ミリ以上の雨が降ったとして記録的短時間大雨情報を発表した。このほか、香美市の繁藤で67ミリ、高岡郡四万十町の大正で65ミリ、同町の窪川で63・5ミリ、高岡郡梼原町で53・5ミリなどを観測。6月28日夕の降り始めからの総雨量が千ミリを超えた観測地点も7カ所あり、7日午前11時までに長岡郡本山町で1643・5ミリ、繁藤で1279・5ミリなどとなっている。

堤防の決壊を阻止するため作業が続く現場(7日午前9時55分ごろ、安芸市僧津)
堤防の決壊を阻止するため作業が続く現場(7日午前9時55分ごろ、安芸市僧津)
 土砂崩れが各地で起きており、本山町井窪では6日夜、民家の裏山が崩れ室内に土砂が流れ込んだ。高齢の夫婦2人は無事だった。梼原町下西の川では7日朝、国道197号が土砂や水が流れ込んだ影響で通行止めとなり、同町上西の川の17世帯37人が孤立しているという。

 大雨による増水で安芸川沿いの堤防が崩落した安芸市僧津地区の現場では、崩壊部分の西側に、道路の高さまで約3メートルの土のうを積み上げるなどして仮設の堤防を築き、決壊を防ぐ対策を進めている。6日未明に4メートル近くあった水位は7日正午ごろは2メートルほどだが降り続く雨でじわじわ水位が上がっている。

 香南市香我美町の香宗川で6日早朝、牛乳配達中に車ごと転落したとみられる男性(43)は7日正午時点で見つかっていない。

 各地で総雨量が増え続けているため、県と高知地方気象台は県内23市町村に土砂災害警戒情報を発表している。同気象台によると、県内は8日まで大気の不安定な状態が続く見込みで、8日午前6時までの24時間雨量は多い所で300ミリと予想されている。同気象台は土砂災害や河川の増水に厳重な警戒を呼び掛けている。(高知新聞取材班)

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