2018.07.06 14:40

高知県内で記録的大雨 香南市1人不明 安芸川氾濫

「こんなに増えたのは見たことない」。地元の人が驚くほど増水した物部川(6日午前11時ごろ、香美市土佐山田町)
「こんなに増えたのは見たことない」。地元の人が驚くほど増水した物部川(6日午前11時ごろ、香美市土佐山田町)
 活発化した前線が東日本から西日本を横断するように停滞している影響で、高知県内は6日未明から県東部を中心に記録的な大雨となった。香南市の香宗川に車が転落し、運転していた男性が行方不明になっている。安芸市では栃ノ木地区で安芸川が氾濫し、住民21人が自宅の屋根に避難するなど一時孤立。尾﨑正直知事が午前3時半、災害対策基本法に基づき陸上自衛隊に災害派遣を要請した。安芸市、香南市、長岡郡大豊町は住民に対し直ちに避難するよう求める避難指示を出した。

 香宗川で行方不明になった男性は早朝に牛乳配達をしている途中、香南市香我美町福万辺りで川に転落したとみられる。南国署などが捜索している。

 安芸川は同日未明、安芸市栃ノ木で氾濫危険水位を超え氾濫。周辺の民家10棟ほどが浸水し、2階付近まで漬かった家もあった。

 同地区から3キロほど下流の僧津地区では、安芸川沿いの堤防が長さ80メートルほどにわたって崩落。決壊の恐れがあるため、建設業者らが土のうを積むなど対応に追われている。このほか香美市土佐山田町加茂で物部川が氾濫。香南市の夜須川なども一時、氾濫危険水位を超えた。

 県内は6日未明から朝にかけ東部を中心に雨が強まり、安芸郡馬路村の魚梁瀬で1時間に97・0ミリ、香美市の繁藤で89・0ミリ(同地点の7月の観測史上最多雨量)の猛烈な雨を観測した。このほか南国市の後免で66・5ミリ(同)、香美市の大栃でも63・0ミリの非常に激しい雨が降った。

 6月28日夕の降り始めから6日午前11時までの総雨量は、魚梁瀬で1381・0ミリ、大栃で1075・0ミリに達した。

 県などによると、馬路村魚梁瀬で県道の一部が崩落しているのが見つかり、生活道として使っている94世帯176人の通行に支障が出ている。午前11時時点で避難指示を出しているのは3市町で計5800人。5市町村の約7万2600人にも避難勧告が出ている。計118人が避難している。


JR特急 5日連続運休
 6日未明からの大雨の影響で、JR四国は同日の高知県内の特急、普通列車全てを運休した。特急運休は2日夜から5日連続。同社によると、長期の運転見合わせは、線路が損傷し、約3カ月にわたって不通となった1998年の高知豪雨以来という。

 JR四国によると、土讃線には総雨量が180ミリを超えると運休する区間がある。雨が降らない状態が12時間以上続かなければ原則運転を再開できないルールになっており、同社は「台風の時でも運休期間は2日くらい。今回は断続的に雨が降り続き、なかなか再開できない。大雨の影響だけでこれほど長く運休するのは例がない」と話している。

 6日はJR土讃線以外でも、土佐くろしお鉄道が中村・宿毛線の特急(普通列車は平常運行)と、ごめん・なはり線の運転を見合わせた。高知自動車道の南国―大豊間、高知東部自動車道の野市―芸西間、国道32号が長岡郡大豊町内で通行止めとなった。

 公私立小中高と特別支援学校の計87校が休校となった。

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