2018.07.06 08:37

屋久島のウミガメ高知県土佐清水市に 保護活動で放流

アオウミガメを釣り上げ驚く仮谷勝秀さん(5日午後、土佐清水市の以布利港)
アオウミガメを釣り上げ驚く仮谷勝秀さん(5日午後、土佐清水市の以布利港)
 ふ化したウミガメを飼育して放流することで、生存率向上につなげる試み「ヘッドスターティング」で放流されたアオウミガメが5日、高知県土佐清水市以布利で見つかった。ヒレの標識タグから鹿児島県屋久島で保護活動をしているNPO法人「屋久島うみがめ館」(大牟田一美(かずよし)代表)が放流した個体と判明。同館は「保護活動の貴重な情報になる」と喜んでいる。
 
YAKUSHIMAなどとある標識タグ(土佐清水市の以布利港)
YAKUSHIMAなどとある標識タグ(土佐清水市の以布利港)
 ウミガメを見つけたのは、同市以布利港で釣りをしていた近くの仮谷勝秀さん(72)。カマスを狙っていたところ、アオウミガメが釣れた。県ウミガメ保護スタッフの溝渕幸三さん(71)=四万十市不破=へ連絡。溝渕さんが甲長33センチ、甲幅は28センチと確認し、金属製のタグから、同館の放流と分かった。
 
 同館によると、2016年に屋久島の砂浜で採卵し、約1年間、鹿児島県内の水族館で飼育された個体。昨年9月に同じ砂浜から放流された時と甲長や甲幅はほぼ同じだった。測定後に溝渕さんらがカメを海に戻した。
 
 同館は1987年からヘッドスターティングを開始。記録が残る2002年以降666匹を放流したが、届いた情報は国内の6個体にとどまる。大牟田代表は「1年飼育後の放流が、本当に子ガメの生存率向上につながるかはまだ研究段階。効果的な保護を知るのに必要な情報で、とてもありがたい」と話した。(新田祐也)

カテゴリー: 環境・科学幡多


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