2018.06.29 08:36

ウナギ「過剰漁獲」高知などの漁期延長批判 中央大・海部准教授

ニホンウナギの資源減少に懸念を示す中央大の海部健三准教授(東京都八王子市)
ニホンウナギの資源減少に懸念を示す中央大の海部健三准教授(東京都八王子市)
ウナギの資源回復不能恐れ
 環境省が絶滅危惧種に指定するニホンウナギ。今期(昨年11月~今年5月)の国内シラスウナギの採捕量は8・9トンと歴史的な不漁に終わり、高知県内採捕量も121・9キロで過去最低に迫る水準となった。ウナギの生態系に詳しい中央大学法学部の海部健三准教授(保全生態学)は、加速度的に資源が減少している可能性を示唆した上で「激減する可能性をはらむ資源なのに、過剰な漁獲が続いている」と訴えている。
 
 水産庁などによると、採捕量は1963年の232トンをピークに激減し、2010年に初めて10トンを割った。ここ数年は2桁に持ち直したものの、今期は、最も少なかった13年の5・2トンに次ぐ数字になった。
 
 今期の不漁について県内外の漁師から「例年より日本への来遊が遅れただけだ」という声も少なくない。実際、3月に漁期を15日間延ばした高知県では、延長期間に今期の全体採捕量の8割超となる100キロ余りが上がった。
 
 海部氏はその傾向を認めつつ、漁期を延長した高知、鹿児島両県に対して「あまりにも短期的な利益を追う対応。水産行政は長期的な視野に立ってリーダーシップを発揮すべきだ」と語気を強める。...

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カテゴリー: 政治・経済環境・科学


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