2018.06.26 14:45

ヘルメットで生徒の安全を守れ 高知市の高知国際中

補助制度がきっかけでヘルメットを購入した生徒たち。左から2人目がPTA会長の浜田幾久子さん (高知市の高知国際中)
補助制度がきっかけでヘルメットを購入した生徒たち。左から2人目がPTA会長の浜田幾久子さん (高知市の高知国際中)
PTA独自補助で購入生徒3割に
 4月に開校した高知国際中学校(高知市鴨部2丁目)で、自転車通学時のヘルメット着用が広がっている。着用は校則ではないものの、PTAが独自の補助制度を始めたことで3割の生徒がヘルメットを購入。子どもたちの安全を願う保護者の思いが普及の後押しになっている。

 県内では郡部の中学校の多くが自転車のヘルメット着用を校則で義務付け、自治体やPTAが購入費を補助している。一方で、中学生の数が約5900人と圧倒的に多い高知市ではほとんど義務化されておらず、予算上の制約から補助制度もない。

 補助を発案したのは高知国際中学校と高知西高校との合同PTAで会長を務める浜田幾久子さん(57)=高知市帯屋町1丁目。今年4月、高知市と土佐市で自転車通学中の中高生が死亡する事故が相次いで発生したことに胸を痛めた。以前からヘルメットの重要性を感じていたといい、「朝家を出た子どもが当たり前のように帰ってきてくれるのが親の願い。中学からヘルメットをかぶる習慣を身に付けてほしい」と考えた。

 5月中旬にPTA総会で上限2千円の定額補助を提案すると、全会一致で決定。以来、生徒や保護者に購入を呼びかけてきた。

 高知国際中の生徒は現在1年生60人のみ。自転車通学をしている49人のうち、これまでに16人が補助制度を利用してヘルメットを購入した。

 5月に通学中、自転車同士の衝突事故を経験したという宮川粋平(きっぺい)さん(12)は「事故をしてからは常にかぶりゆう。最初は暑くて嫌やったけど慣れた」。岡田千秋さん(12)は「今のヘルメットはおしゃれ。他の友達にもかぶってほしい」と話す。

 自身もヘルメットを着用して自転車で通うという森本民之助校長(57)は「補助は大変ありがたい。校則で縛るのではなく、生徒自身がヘルメットをかぶりたいと思えるよう啓発を続けたい」と意気込んでいる。

 「『子どもたちの安全を守るために』という思いがPTAの原動力になっている」と浜田さん。中高一貫校の同校で補助を続け、5年後には全学年にヘルメットが広がることを思い描いている。(小笠原舞香)

カテゴリー: 社会教育高知中央

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