2018.06.19 08:35

深緑の山里で厳かに神楽奉納 高知県仁淀川町・菜野川神社

美しい舞で観客を魅了した名野川磐門神楽(仁淀川町の菜野川神社)
美しい舞で観客を魅了した名野川磐門神楽(仁淀川町の菜野川神社)
 伝統の名野川磐門(いわと)神楽がこのほど、高知県吾川郡仁淀川町峠ノ越の菜野川神社の夏の大祭で奉納された。太鼓や鈴の音が響く社殿で神楽太夫がつくり出す厳かな世界に、観客らが引き込まれていた。

 同神楽は国指定の重要無形民俗文化財。起源は500年ほど前にさかのぼるともされ、平家の落人が伝えたとする説もあるという。

 秋の大祭などで奉納する神楽が多い中、夏の大祭でも披露する同神楽は珍しく、15日は、深緑の山里で見られる舞を目当てにファンらが訪れた。

 8人の太夫はりりしい表情で息の合った舞や演奏を披露し、約4時間かけて13演目披露。中でも、中川文博宮司(60)の孫娘、中川海瑠(みる)さん(9)が両手に盆を持ち、回転するなど激しく舞う「折敷之舞」を見事に演じきると、大きな拍手が湧いていた。

 海瑠さんは「緊張したけど、神楽は好き」とにっこり。中川宮司は「神楽は名野川郷の五穀豊穣(ほうじょう)と安寧を願い、代々継承されてきた。これからも地域の方がいる限り頑張って続けていきたい」と話していた。(森田千尋)

カテゴリー: 文化・芸能高吾北


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