2018.06.16 08:40

新種と判明「トサシミズサンショウウオ」 高知県土佐清水市に生息

新種のトサシミズサンショウウオ(高知市のわんぱーくこうちアニマルランド)
新種のトサシミズサンショウウオ(高知市のわんぱーくこうちアニマルランド)

 高知県土佐清水市の一部地域に生息しているサンショウウオは新種であることが、高知市のわんぱーくこうちアニマルランドの渡部孝園長(59)と吉川貴臣学芸員(44)らの研究で分かった。「トサシミズサンショウウオ」と命名され、米国の学術誌「Herpetologica」(電子版)6月号に掲載された。

 体長は約12センチで、腹や側面に白っぽい斑点がある。同種は1972年に発見された当初から、九州に生息する「オオイタサンショウウオ」だと考えられていたが、近年の詳細なDNA検査に加え、ひと回り小さい体や、腹にある斑点などから別種だと判明した。

 同種の成体は現在、土佐清水市の沼や湿地で約200匹が生息していると考えられている。生息地が限られていることから、絶滅が心配されている。

 同種を守ろうと、わんぱーくこうちを含めた3施設が合わせて282匹を飼育している。同園では4匹のオスを見ることができる。土佐清水市では産卵に必要な池を人の手で作る活動などが行われている。

 大分大学の研究者らと共同で研究した渡部園長は「トサシミズサンショウウオは、高知の自然が守ってきてくれた宝。名前に高知の地名が付いている生物は少ないので、高知を代表する生き物として未来につなげたい」と話している。

 土佐清水市の弘田浩三教育長は「市天然記念物に指定して保護してきたサンショウウオが新種と認められ、世界でも土佐清水にしかいないということとなった。大変うれしく、市として適切な対応をしたい」と話した。(河本真澄)

カテゴリー: 主要環境・科学幡多


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