2018.06.01 08:40

「土佐寿司を盛り上げる会」発足 官民でPRや担い手確保 高知県

田舎寿司を試食し、PR方法などについてアイデアを出し合う「土佐寿司を盛り上げる会」のメンバー(31日午後、高知市本町5丁目の高知会館)
田舎寿司を試食し、PR方法などについてアイデアを出し合う「土佐寿司を盛り上げる会」のメンバー(31日午後、高知市本町5丁目の高知会館)
 土佐の郷土寿司(ずし)を高知県内外に発信し、担い手の確保にもつなげたいと「土佐寿司を盛り上げる会」の設立総会が31日、高知市で開かれた。本年度はタケノコやこんにゃくなどを使った「土佐田舎寿司」を中心に、県内外へのPRや提供店の拡大などに取り組む。
 
 県によると、日曜市で売られる田舎寿司が昨年SNSで発信されて注目を集めたり、今年2月に外務省と県が海外メディア向けイベントで振る舞ったミョウガやリュウキュウなどの寿司が「見た目にも美しくてヘルシー」と好評だったりと、田舎寿司への注目がにわかに高まっているという。
 
 一方で、高知県立大名誉教授で土佐伝統食研究会代表の松崎淳子さん(92)らが県に「高知の食文化として再認識し、売り出すべきでは」と提案。伝承者が高齢化しているという課題もあり、官民で会を立ち上げることになった。国内外へのアピール、食材の確保・供給など、具体的な取り組みを検討する。
 
 この日の会には7人が出席。RKC調理製菓専門学校の三谷英子校長を代表に選んだ。
 
 「土佐寿司」の定義を、県内で伝統的に作られてきた郷土寿司で県内の食材、ユズなどのかんきつ酢を酢飯に使った寿司と確認。田舎寿司は、高知のものと分かるように「土佐田舎寿司」と表記することを決めた。インバウンド向けパンフレットを約2万部作製▽県ホームページで食べられる店を紹介▽料理教室の開催―などに取り組むことも決めた。
 
 会の中では、「土佐寿司といっても素材や味がばらばらではよくない。味付けや規格、どこまで個性を出して売るか」「供給先を増やすと原料確保が課題。リュウキュウやイタドリなど年中取れないものの加工をどうするか」といった意見が出ていた。(浅田美由紀)

カテゴリー: 主要社会


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