2018.05.28 08:50

高知出身の写真作家・桐野伴秋が作品集「地球 美の幻風景」

太陽の光をイメージさせる金色を装丁に生かした「地球 美の幻風景」
太陽の光をイメージさせる金色を装丁に生かした「地球 美の幻風景」
高知新聞連載を加筆、再編集
 高知市の写真作家、桐野伴秋の「地球 美の幻風景―桐野伴秋の世界―」が高知新聞社から刊行された。好評を博した同名タイトルの高知新聞連載を加筆、再編集。重厚感ある装丁に「これまでの活動の集大成に」という作家の思いが込められている。

「愛蔵本として、次の世代にも地球の美しさを伝えていっていただけたら」と話す桐野伴秋(高知新聞社=反田浩昭撮影)
「愛蔵本として、次の世代にも地球の美しさを伝えていっていただけたら」と話す桐野伴秋(高知新聞社=反田浩昭撮影)
 1962年高知市生まれ。東京での音楽活動や舞台プロデュースなどを経て、「美しい地球の姿を後世に伝えたい」と独学で写真を学んだ。「一瞬の中に永遠を宿す」をテーマに、時間の経過や空気感を感じさせる幻想的な作品を国内外で発表している。

 写真集は「セドナ:奇跡の大地へ」(2009年)、「日本 美の幻風景」(16年)に続いて3冊目。11年4月から15年3月までの高知新聞連載を基に、本書ではモン・サン・ミシェル(フランス)、トスカーナ(イタリア)、サントリーニ島(ギリシャ)、セドナ(アメリカ)など海外の世界遺産や景勝地などから旅は始まる。「赤富士」でがらりと趣を変え、日本、最後は高知へ。北海道の摩周湖など未発表作品も加え、収録作品は大小合わせて110点と過去2冊より大幅に増えた。

 「長い時を経て発掘されたような、はるか昔の世界を感じさせる装丁に」と自ら提案。くさび模様やサンスクリット、月の満ち欠けなどをデザインに取り入れ、太陽の光のイメージである金色を題字などに配し、装飾性を高めた。

 写真は余白を生かしたレイアウトで、見る側の想像力を刺激。経年で黄変したかのように、ページの周辺部には薄い黄色のグラデーションを施している。

 「デザイナー、編集者の力で、インテリアとしても絵になるような豪華版に仕上がった」と桐野。

 「110点の写真とエッセーを通して地球の全体像を想像し、『自然も人も周囲とのつながりの中で生かされている』ということを感じてもらえればうれしい」と話している。

 A4変型判、168ページ。税込み2592円。問い合わせ先は高知新聞総合印刷(088・856・6573)。(又川晃世)

カテゴリー: 文化・芸能

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