2018.05.12 08:40

春から夏へ 移ろい映す 高知県土佐町の棚田

日没の残光が棚田を染め、遠くで耕運機の音が聞こえる(高知県土佐郡土佐町高須)
日没の残光が棚田を染め、遠くで耕運機の音が聞こえる(高知県土佐郡土佐町高須)

 何とも言えない空色が棚田を染めた。日没前後はマジックアワーとも呼ばれる時間。標高400~500メートルにある高知県土佐郡土佐町高須の棚田では水が張られ、田植え準備が進んでいる。この時季、この時間しか見られない、特別な景色―。

 地元の沢田順一さん(54)によると、地区の棚田は水をためにくいそうで、耕運機で何度も田んぼをたたきながら水を入れるという。5月末からの田植えまでは苗の準備や代かきなどで忙しく、「6月半ばの田休みまでには一段落つけたいね」。棚田と共に代々変わらぬ暮らしの光景が続いてきた。

 黄、赤、紺…。棚田の一枚一枚に異なる空の色が映る。真っ赤に染まった一枚では耕運機がゆっくり進んでいる。季節も移る、春から夏へ。(森本敦士)

カテゴリー: 環境・科学嶺北


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