2018.04.13 08:42

高知市で坂本龍馬宛て木戸孝允の書簡公開 土佐藩に倒幕促す

龍馬記念館で展示される木戸孝允の手紙。「さい様(龍馬)」の宛名と「きと(木戸)」の署名が記されている(12日午後、高知市浦戸)
龍馬記念館で展示される木戸孝允の手紙。「さい様(龍馬)」の宛名と「きと(木戸)」の署名が記されている(12日午後、高知市浦戸)
 慶応3(1867)年、長州藩の木戸孝允が坂本龍馬に宛てた手紙の原本が12日、高知市浦戸の高知県立坂本龍馬記念館で報道陣に公開された。土佐藩に倒幕を促す内容で、21日にリニューアルオープンする坂本龍馬記念館の常設展で展示される。  

 土佐藩は1867年6月、大政奉還実現に向けて武力倒幕も視野に入れて協力する「薩土盟約」を薩摩藩と結んだが、山内容堂の反対で土佐藩兵の上京が遅れていた。

 手紙は1867年9月4日付。薩長同盟後に倒幕に動いていた木戸は「(武力倒幕派の)板垣退助と西郷隆盛の打ち合わせが急務」「土佐藩兵の上京が遅れると大政奉還も倒幕も実現しない」などと記している。

 これに対し、龍馬は9月20日付の木戸宛ての手紙で「板垣と相談し、(平和倒幕派の)後藤象二郎を京都から土佐へ返すか、長崎にやることも考えている」と返答。武力倒幕も見据え、土佐藩の体制変革も構想していたことがうかがえる。

 手紙の内容は写しで知られていたが、長年原本の所在は不明だった。同館が昨年古美術商のカタログで見つけ、筆跡などから真筆と断定。650万円で近く購入する。

 また、坂本龍馬記念館はこの日、絵師・河田小龍がジョン万次郎から遭難の経緯や米国の事情を聞き取った「漂巽紀略(ひょうそんきりゃく)」の新たに購入した写本も公開した。(楠瀬慶太)

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カテゴリー: 文化・芸能坂本龍馬文化


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