2018.04.12 08:35

胃がん術後に水泳世界新 85歳の林崇さん(高知県黒潮町)

さらなる記録更新に向け練習に励む林崇さん(四万十市安並)
さらなる記録更新に向け練習に励む林崇さん(四万十市安並)
マスターズ100バタ
「周囲の支えに感謝」
 松山市で開かれた日本マスターズ水泳協会公認大会の「85―89歳の部」100メートルバタフライ(短水路)で、高知県幡多郡黒潮町入野の林崇さん(85)が世界新記録を樹立した。3年ほど前に胃がんと診断され、抗がん剤治療を続ける中での快挙。林さんは「支えてくれたみんなに感謝です」と喜んでいる。
 
 同協会にはスイマー約4万1千人が登録。18~24歳の区分より上は5歳ごとのクラスで記録を公認している。
 
 林さんは中村高校水泳部出身。53歳でマスターズ大会に初出場して以降、50メートル、100メートル、200メートル(いずれもバタフライ)などで「覚えてないくらい」(林さん)世界記録をマークしている。
 
 今月1日に松山市で開かれた大会で林さんは50メートルバタフライの後、100メートルバタフライに出場。50メートルで日本記録に迫るタイムを出したこともあり、「ヘトヘトやったけん、100メートルはどうなるろうかと思った」と振り返るが、飛ばし過ぎないよう心掛け、世界記録を約0・5秒上回る1分53秒17で泳ぎ切った。
 
 林さんは82歳だった2015年に胃がんと診断され「もう水泳は終わったと思った」。同年11月、胃の3分の2を摘出する手術を受け、抗がん剤治療を現在も続けている。
 
 それでも「泳いでいたら青春を思い出す。休んだら筋力も落ちるし、記録に挑戦する生活を継続した方が健康にもいい」と、主治医の許可を得て翌年夏に練習を再開。「やっぱり水の中は爽快」と、週3日ほど四万十市内で練習に励んでいる。
 
 今大会には約1カ月前から抗がん剤治療を中断して挑んだ。林さんは「自分と妻、病院の先生、練習パートナーの四人五脚で取った世界記録です」と笑顔を見せる。5月に大阪府、6月に高知市で開かれるマスターズ大会にも出場する予定で「世界新を狙わないかんですね」と意欲を新たにしている。(山崎友裕)



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