2018.04.08 08:00

小社会 「拝啓 陽春の候、ますますご清祥のことと存じます」…

 「拝啓 陽春の候、ますますご清祥のことと存じます」。こんな出だしで始まるはがきが一枚、また一枚と届く季節になった。会社の人事異動などでポストが替わった知人らの新任や転勤、退職などのあいさつ状である。

 社交儀礼だから、どうしても文面は決まり文句になる。時候のあいさつに続いて、なぜか最下段に下げて「さて、私こと」とある。新天地での抱負などを書いたあと、「まずは略儀ながら書中にて…」と断って終わる。

 かなり親しい友人でも、このパターンは変わらない。日常使わない「さて私こと」など堅苦しいように思うが、これはこれでいいのだろう。友人、知人の消息が確認できるのはうれしいことだ。

 社会人ともなれば、さまざまな文書や手紙を書く機会が多い。取引先への通知や依頼、冠婚葬祭に関するもの、社内的にはあまり書きたくない「始末書」のようなものまで。文例集には、あらゆる場合の文書の書き方が網羅され、それぞれに決まった型がある。

 この種の定型文が現代にも生きているのは、社会の中の潤滑油のような役割が認められているからだろう。あいさつ状はまず簡潔をもってよしとする。新社会人には敬語の使い方の勉強にもなる。

 今はパソコンで、自動的に定型句を打ち込めるソフトがある。作った文章をメールで送れば、瞬時に届く。よきにつけあしきにつけ、究極の「略儀ながら」の時代だろう。


4月8日のこよみ。
旧暦の2月23日に当たります。かのえ うま 一白 赤口。
日の出は5時45分、日の入りは18時31分。
月の出は0時47分、月の入りは11時10分、月齢は21.6です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で4時30分、潮位97センチと、17時26分、潮位52センチです。
満潮は9時52分、潮位127センチです。

4月9日のこよみ。
旧暦の2月24日に当たります。かのと ひつじ 二黒 先勝。
日の出は5時44分、日の入りは18時32分。
月の出は1時33分、月の入りは12時01分、月齢は22.6です。
潮は小潮で、満潮は高知港標準で1時16分、潮位121センチと、11時20分、潮位117センチです。
干潮は6時28分、潮位102センチと、19時04分、潮位56センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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