2018.03.28 08:43

高知県内第1号の介助犬 相棒スージー 土佐市の男性支える

高知県初の介助犬「スージー」。かばんを取ってくるのもお手のものだ(27日午後、土佐市高岡町甲)
高知県初の介助犬「スージー」。かばんを取ってくるのもお手のものだ(27日午後、土佐市高岡町甲)
 肢体不自由者の生活を補助する高知県内初の「介助犬」が“仕事”を始めた。車いす生活の小島克志さん(60)=土佐市高岡町甲=と暮らしながら、戸を閉めたり外出に同行したり、手足となって生活をサポート。小島さんは「頼りになる」と目を細めている。

 介助犬は、使用者の希望に応じて都道府県指定団体が訓練し、国指定機関が認定試験を行う。使用者には無償貸与されることが多い。全国に67頭(1月1日時点)しかおらず、県内はゼロだった。

 県内第1号の介助犬となったのは、兵庫介助犬協会からやってきたラブラドルレトリバーの4歳の雌「スージー」。全身の運動機能が低下する病気で体が動かしにくい小島さんが「家族の負担を減らしたい」と、介助犬を希望し、家に迎えた。

 昨年4月、小島さんと介助犬候補だったスージーの相性がいいことを確認。同協会の訓練士と小島さん宅に通うなど、100日以上かけて訓練した。

 兵庫県内で開かれた認定試験は、小島さんと電車でショッピングモールに行き、コロッケを買ってくることに挑戦。落ちた物を拾えるかなどが試され、小島さんもスージーをコントロールできているかをチェックされた。見事、試験を突破したスージーは2月15日から小島さん宅で暮らし始めた。

 普段は人懐こいが、「カム(来い)」「ダウン(伏せ)」と号令が掛かると真剣な表情に。「テイク」でかばんや携帯電話を取って小島さんに渡し、「窓プッシュ」で引き戸も上手に閉める。外出時には落としたコインも口で拾うことができる。

 小島さんが1人で家にいるのが心配だったという妻の由香さん(57)は「スージーが来てからは安心して出掛けられる」とにっこり。小島さんも外出する機会が増えたといい、「かわいいペットとは違う。相棒です」と話している。(竹内悠理菜)



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