2018.03.27 08:00

小社会 先日の高知新聞に懐かしい言葉が載っていた。…

 先日の高知新聞に懐かしい言葉が載っていた。「酸いお漬物」。高知市の木曜市や日曜市に店を出して60年の名物漬物屋が、今月末で姿を消すという。子どものころ、わが家の食卓はちょっと酸い、古漬けのたくあんが定番だった。

 「酸い」と聞くと、発酵が進んで臭いもきつそう、と敬遠されるかもしれない。だが、漬かり具合は絶妙。独特の香りもあって、これだけでお茶漬けが進んだ。発酵、醸造学者の小泉武夫さんに言わせれば「くさいはうまい」。酸いお漬物もその一つだろう。

 このお漬物屋さん、家族で長年漬けてきたが高齢化や病気で限界に。後継者もいないことから継続して出店できなくなった。後継者難による事業の休廃業。高齢化先進県の高知県ではとりわけ、その傾向が顕著にみられる。

 高知市内では月末から来月上旬にかけて、世代を超えて親しまれてきた精肉店や甘栗の専門店も相次いで閉店する。それぞれに事情は違っても、個性的な店がなくなるのは寂しい。

 うれしいニュースもあった。シイタケの菌床栽培を行う高齢の経営者から、脱サラした男性が事業を引き継いだという。県の事業引継ぎ支援センターもうまく仲介役を果たしたようだ。そんな成功例を一つずつ積み上げていきたい。

 「発酵と腐敗を区別するのは、科学ではなく文化である」と小泉さん。私たちが愛してきた街の小さなお店も、間違いなく一つの文化である。


3月27日のこよみ。
旧暦の2月11日に当たります。つちのえ うま 七赤 赤口。
日の出は6時01分、日の入りは18時22分。
月の出は13時52分、月の入りは3時02分、月齢は9.6です。
潮は若潮で、満潮は高知港標準で3時29分、潮位141センチと、14時39分、潮位135センチです。
干潮は9時18分、潮位86センチと、21時25分、潮位21センチです。

3月28日のこよみ。
旧暦の2月12日に当たります。つちのと ひつじ 八白 先勝。
日の出は6時00分、日の入りは18時23分。
月の出は14時57分、月の入りは3時50分、月齢は10.6です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で4時19分、潮位153センチと、15時48分、潮位150センチです。
干潮は10時11分、潮位69センチと、22時20分、潮位12センチです。

カテゴリー: コラム

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