2018.03.17 08:35

サイエンス・インカレで高知工科大の3人が最高賞

文部科学大臣表彰を受けた研究発表を説明する坂本ひかるさん=左=と瀬戸口瑶花さん(高知工科大) 
文部科学大臣表彰を受けた研究発表を説明する坂本ひかるさん=左=と瀬戸口瑶花さん(高知工科大) 
金属と有機体結晶構造追究
 文部科学省主催の「第7回サイエンス・インカレ」で、高知工科大学環境理工学群4年の女子学生3人による研究が、ポスター発表部門の最高位に当たる文科大臣賞に選ばれた。金属と有機体でできた「MOF(モフ)」という結晶の合成方法に関する研究で、中四国では初の快挙。「最高のチームワークで頑張ったかいがあった」と喜んでいる。
 
 坂本ひかるさん、瀬戸口瑶花(たまか)さん、尾崎千穂さんの3人=いずれも22歳。同学群の大谷政孝講師(35)の研究室に所属し、性能に応じたMOFを簡易に合成する方法を1年以上研究してきた。
 
 インカレは大学生らを対象に2011年度から開催。ポスターと口頭発表の2部門があり3人は研究成果を2平方メートルのポスターにまとめて挑戦した。全応募263組のうちポスター123組、口頭46組が書類選考を通過し、今月3、4日に東京都内で開かれた大会に進んだ。
 
 MOFは、金属と有機体がジャングルジムのように組み合わさった構造を持つ。3人は原料を混ぜる際にアルコールの種類を変えれば、多様なサイズのMOFを作り分けられることを実証。MOFにガスを吸着させたり、特定の化学反応を促進させるなどの特性を持たせたりすることが可能だと示した。
 
 電子顕微鏡を使った実験を繰り返してきた3人は、その意義を持ち時間の7分にまとめて発表。審査員の大学教授や企業研究員らから、テーマの独創性や発展性で高い評価を得た。大谷講師は「MOFは世界的な研究テーマだが、こうも簡単に結晶構造を作り分けられることを示した研究はほとんどない。『いけるぞ』という予感はあった」と笑う。
 
 坂本さんは「思うような効果が出なくても『次はどうしよ?』と3人で楽しく実験ができた。MOFは面白い素材。もっと突き詰めたい」。瀬戸口さんも「発表後の質疑応答が厳しくて『こりゃダメだ』と思ってたら、びっくり。最高の仲間に恵まれました」と笑顔で話した。
 
 3人とも今春から高知工科大の大学院に進学する。(大山哲也)

カテゴリー: 環境・科学教育


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