2018.03.16 08:40

高知県宿毛市が動画でふるさと納税増 ユーチューバー起用奏功

宿毛産の魚や果物を味わうロシアン佐藤さんの動画
宿毛産の魚や果物を味わうロシアン佐藤さんの動画
 高知県宿毛市がふるさと納税や返礼品のPRに人気の動画投稿者「ユーチューバー」を起用し、ふるさと納税サイトへの新規アクセス数が前年の約3・4倍、寄付額が1・6倍に増えるなどの効果を上げている。市はさらなる動画の活用を目指している。

 宿毛市移住定住推進室の若手職員が新たなPR方法として発案。昨年12月、大食いタレントで動画発信に力を入れているロシアン佐藤さん(32)をマネジメント会社の紹介で起用した。動画は約24分で、佐藤さんが市から送られた特産のマグロやカツオ、ブンタン、ミカンなどを、よさこい鳴子踊りの衣装を着てひたすら食べ続ける。
 
 もともと生魚が得意ではなかったという佐藤さんだが、「おいしくて苦手意識がなくなった。マグロもカツオもめちゃくちゃおいしかった。最高です」とコメントしている。昨年12月16日の公開から3月14日までで約18万6千回再生された。
 
 宿毛市は主に大手サイト「ふるさとチョイス」を通じて寄付を募っており、動画公開から3月14日までに宿毛市のページに新たにアクセスした人の数は4940人に急増。前年同期の1461人の約3・4倍になった。サイトを通じたこの間の寄付は1億2285万円で、前年同期を4818万円上回った。
 
 宿毛市は第2弾も制作。ブンタンを「世界一おいしい」と称賛する動画をアップしている人気投稿者「ベルりんの壁」さんに市内の農家10軒が手塩にかけた旬のブンタンを届け、食べ比べる映像を撮ってもらった。11分の動画の中で、ベルりんの壁さんは「宿毛市のブンタンはおいしい宝石」と絶賛。2月9日から公開している。
 
 これらのPR費用は合わせて約100万円。宿毛市への寄付はほぼ9割が「ふるさとチョイス」経由で、谷本裕子室長は「視聴回数の多さに驚いている。返礼割合を3割以下にするという国の通知の影響があった中で、寄付額が伸びた。相当の効果があった」と評価。「専門誌など、これまでの方法では情報を届けられなかった層にも見てもらえていて、効果的なPRができている。感触もよいので2018年度も続けたい」としている。(富尾和方)

カテゴリー: 社会幡多


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