2018.03.13 08:35

「ジョン万デニム」製作中 高知県土佐清水市が業者と企画

19世紀後半のミシンを使って再現が進む「ジョン万デニム」のデザイン画
19世紀後半のミシンを使って再現が進む「ジョン万デニム」のデザイン画
 ジーンズ誕生のきっかけとなった米カリフォルニア州の金鉱で働いた経験のあるジョン万次郎(1827~1898年)にちなみ、最古級の要素を取り入れたジーンズの製作に土佐清水市が専門家と取り組んでいる。土佐清水市の「ジョン万次郎資料館」改修に関連した企画で、4月21日、高知市で行われる「志国高知 幕末維新博」第2幕の開幕式典でお披露目される。限定での受注も予定している。

 ジーンズは19世紀後半、米国の金鉱労働者が着る作業ズボンから発展した。1853年発足のメーカー「リーバイス」の創業者らが1873年に衣服の補強技術で特許を取得、ジーンズが誕生したという。

 無人島から捕鯨船に救出されて米国に渡った万次郎は1850年、帰国費用を稼ぐためカリフォルニアで金採掘に従事。帰国後には使節団の随員として1860、1870年に訪米し、日本に初めてミシンを持ち帰ったとされる。

 土佐清水市は万次郎がジーンズ発祥の原点となった金採掘に関わった点などを踏まえて、万次郎が生きた時代の要素を取り入れ、「ジョン万デニム」として製作することを決めた。

 東京・原宿の古着店「ベルベルジン」ディレクターで、ビンテージジーンズの書籍監修の経験もある藤原裕さん(40)=高知県高岡郡越知町出身=が監修。藤原さんによると、1870年代のジーンズは「ピストルを入れるため、後ろポケットは右だけにあった」のが特徴で、大阪市の衣料メーカーが19世紀後半のミシンで縫製する。

 ただ、使い勝手を考えて左後ろには隠しポケットを付け、全体のシルエットを細身にするなど、「アレンジも加えた」という。

 米国で発見された、被写体が万次郎の可能性もある写真を参考に、ツイード素材の三つぞろえも再現中。ジョン万資料館で4月22日に開幕する「ジョン万デニム展」でデニムとともに展示する。土佐清水市観光商工課は「万次郎の魅力を伝える、今までと違った切り口。夢のある企画になった」としている。

 ジョン万デニムの受注生産は、ウエスト28~36インチで限定120着。4月21日正午から土佐清水市観光協会が受け付け、価格は3万円台という。

 問い合わせは土佐清水市観光商工課(0880・82・1212)へ。(新田祐也)

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