2018.03.05 08:00

小社会 「客人」と書いて「まれびと」と読む。まれに…

 「客人」と書いて「まれびと」と読む。まれに訪れる大事な客のことをいうが、古代の人は時を定めて異郷からやって来る神をそう呼んだ。民俗学者の折口信夫が説いている。人々はまれびとが幸せをもたらしてくれると信じていた、と。

 一昨日、高知市中心部を練り歩いた仁淀川町別枝地区の「秋葉まつり」の一行はまさしく、まれびとだったのではないか。県立高知城歴史博物館の開館1周年の企画。おかげで小欄も初めて生で見る機会を得た。

 道化役「油売り」が滑稽なしぐさで笑いを誘い、子どもたちの太刀踊りは愛らしい。見どころの「鳥毛ひねり」では長い毛やりの先の瑠璃色の尾羽が、ゆらりゆらりと優雅に舞う。勢いよく放り投げられると、命ある美しい鳥が空高く飛んでいるように見えた。

 練りを見守った人たちは皆笑顔。「秋葉さん」が山を下って、春一番の福をお城下に運んできてくれた。来年はぜひ、本来の静かな山里で見てみたい…。そう思った方は多かろう。

 昨年、高知県を訪れた観光客は過去最多の440万人。その先を見据えるには、県内各地へいかに観光客を引き込むか。そのためにも秋葉さんのような地域の伝統と魅力を守り育んでいきたい。

 春の観光シーズンも本番。「おきゃく」という言葉が宴会を指すように、人を招きもてなすことを大切にしてきた土佐人。まれびとを尊ぶDNAが、色濃く伝わっているのかもしれない。


3月5日のこよみ。
旧暦の1月18日に当たります。ひのえ さる 三碧 赤口。
日の出は6時30分、日の入りは18時05分。
月の出は21時29分、月の入りは8時32分、月齢は17.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時53分、潮位12センチと、14時12分、潮位26センチです。
満潮は8時04分、潮位168センチと、20時20分、潮位160センチです。

3月6日のこよみ。
旧暦の1月19日に当たります。ひのと とり 四緑 先勝。
日の出は6時29分、日の入りは18時06分。
月の出は22時28分、月の入りは9時07分、月齢は18.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時24分、潮位29センチと、14時48分、潮位28センチです。
満潮は8時30分、潮位161センチと、21時01分、潮位146センチです。

カテゴリー: コラム

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