2018.03.02 08:00

小社会 戦国時代。野武士の強奪に困り果てた村人たちが、…

 戦国時代。野武士の強奪に困り果てた村人たちが、侍を雇って村を守ってもらう。映画史に残る黒沢明監督の「七人の侍」。印象深い登場人物を1人挙げるとすれば誰だろう。

 リーダーとなる歴戦のつわもの勘兵衛(志村喬)か。それとも野生児のような菊千代(三船敏郎)か。作家の井上ひさしさんが推すのは「腹の減った侍探すだよ。腹が減りゃ熊だって山を下りるだ」と提案した村の長老。

 対談集「映画をたずねて」(ちくま文庫)で語っている。この長老、普段は集落から少し離れた水車小屋でこつこつと働いている。カネは持たないし力もない。それでもいざというときには知恵を出す。目立たないが一番頼りにされる人物。いかにも井上さんらしい。

 働き方改革を巡りどたばたが続く国会。厚生労働省のずさんなデータ処理によって、政府が関連法案から裁量労働制の拡大を削除した。こつこつ働く人の害になる恐れが少しでもあるなら、立ち止まって再考するのは当然だ。

 衆院を通過した2018年度予算案にも懸念はある。過去最大の防衛費は装備増強により、専守防衛を踏み外す危うさが拭えない。憲法9条改正の議論もかまびすしくなってきた。

 世界中がもめて危機に陥ったとき、東洋の端っこの日本の憲法が指針となる―。戦後日本の生きる道を「七人の侍」の頼れる長老の姿に重ねた井上さん。その道を日本は今、歩めているだろうか。


3月2日のこよみ。
旧暦の1月15日に当たります。みずのと み 九紫 先負。
日の出は6時34分、日の入りは18時03分。
月の出は18時21分、月の入りは6時40分、月齢は14.2です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時06分、潮位-18センチと、12時24分、潮位38センチです。
満潮は6時35分、潮位174センチと、18時19分、潮位179センチです。

3月3日のこよみ。
旧暦の1月16日に当たります。きのえ うま 一白 仏滅。
日の出は6時32分、日の入りは18時04分。
月の出は19時26分、月の入りは7時19分、月齢は15.2です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時45分、潮位-13センチと、13時01分、潮位30センチです。
満潮は7時07分、潮位175センチと、19時01分、潮位178センチです。

カテゴリー: コラム

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