2011.09.25 05:26

祖父たちの戦争 高知連隊・元兵士の記録

1943(昭和18)年1月12日、東部ニューギニア。
 敗走を重ねた日本軍の最後の陣地はアメリカ・オーストラリア(豪州)連合軍に包囲され、猛烈な砲爆撃になすすべもなかった。飢えと病も深刻で、死の影は鉄の鎖のように各人を捕らえていた。その中に、高知市長浜出身の西村幸吉(当時23歳)はいた。

「骨は拾う」。隊としての約束を果たすべく、西村は60歳を迎える1979(昭和54)年ニューギニアに渡航。以後26年間にわたり一個人の立場で、放置された多数の日本兵の遺体収容に当たる。

 その生きざまは近年、旧敵国の豪州で共感を呼び「ザ・ボーン・マン」(遺骨収容人)として広く知られるようになった。

 91歳を迎えた西村の波乱の歩みを軸に、2011年に開戦70年を迎える戦争と、郷土の部隊の残像を追う。=敬称略(地域報道部・福田仁)

【2011年01月13日~09月24日まで連載】

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※文中の組織名やお名前、年齢、肩書きなどはすべて、掲載当時のものです。

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