2016.04.19 08:11

小社会 夏目漱石の弟子で児童文学者の鈴木三重吉は、夏目…

 夏目漱石の弟子で児童文学者の鈴木三重吉は、夏目家で師の子どもたちが騒ぎ回っていると漱石夫人にこう言い放った。「こううるさくてはかなわんですなあ。子どもたちを風呂敷に包んで、押し入れに詰め込んでおくとよいですなあ」。

 漱石の長女筆子が、後に回想している。そんな三重吉もやがて自分に子どもができると、一転して子煩悩に。名作童話・童謡集「赤い鳥」の編集者として名をはせた。人の受け止め方も、時や立場で変わる。

 今の世は、子どもらのはしゃぎ声が社会問題になる時代なのか。首都圏などで保育園の開設が、近隣住民の「騒がしくなる」という苦情などで計画断念や延期に追い込まれているという。子どもの声は「騒音」並みの扱われ方だ。

 保育園に入れない待機児童が多い都市部では、施設に適した土地は少ない。一方、閑静な住宅地には高齢者も多く住んでいる。自治体、住民それぞれの事情があろう。

 少子高齢化が深刻な地方の一住民としては、子どもの声を「うるさい」と聞いたことはない。言えるのは、世のぎすぎすした風潮を広げないためにも、ぜひ円満な解決を図ってもらいたいということだ。

 きのうの本紙朝刊は「第86回赤ちゃん会」(本社など主催)の特集記事を載せていた。「ふぎゃー」という泣き声も「きゃきゃっ」と笑う声も、生きていることの証し。誰もが「うるさい時代」を経たからこそ今がある。


4月19日のこよみ。
旧暦の3月13日に当たります。かのと ひつじ 二黒 先負。
日の出は5時31分、日の入りは18時40分。
月の出は16時06分、月の入りは3時54分、月齢は11.7です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で4時33分、潮位157センチと、16時50分、潮位154センチです。
干潮は10時46分、潮位47センチと、22時51分、潮位44センチです。

4月20日のこよみ。
旧暦の3月14日に当たります。みずのえ さる 三碧 仏滅。
日の出は5時29分、日の入りは18時41分。
月の出は16時59分、月の入りは4時26分、月齢は12.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時01分、潮位162センチと、17時26分、潮位162センチです。
干潮は11時15分、潮位36センチと、23時24分、潮位44センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


ページトップへ