2018.02.26 08:35

田野町の「旧岡家庭園」明るく再生 住民ら灯籠、芝生整備

再生前の庭園。草木が伸び、荒れた状態だった(昨年3月、田野町提供)
再生前の庭園。草木が伸び、荒れた状態だった(昨年3月、田野町提供)
 高知県安芸郡田野町の県指定文化財「旧岡家住宅(西の岡邸)」で同町が進めていた庭園修復プロジェクトが25日完了し、公開された。「志国高知 幕末維新博」の関連企画として昨春スタートし、町内外の住民ら10人ほどがボランティアで作業に携わった。石庭を中心に明るく開放的な空間に仕上がり、訪れた町民らは「落ち着ける庭になった」と喜んでいた。

再生した庭園と、住民ら修復に携わったメンバー(田野町の旧岡家住宅)
再生した庭園と、住民ら修復に携わったメンバー(田野町の旧岡家住宅)
 旧岡家住宅は1843年に建築された豪商の分家屋敷。土佐藩主の東部巡視時の宿泊所となった県指定文化財「岡御殿」のすぐ近くにあり、随行した家臣らが泊まった。

 関係者によると、約390平方メートルの庭は30年近く荒れた状態だったという。県と町教育委員会の調査で、流水に見立てて石組みを施した枯流(かれなが)れの跡など藩政時代の庭の一部が見つかり、町が昨年3月から事業費約100万円で修復プロジェクトを進めていた。

 修復したのは約290平方メートル分で、メンバーらは計6回の作業に参加し、灯籠や埋もれていた飛び石を整えたり、芝生や白い砂利を敷いたりした。草を刈り、木を切って陽光が差し込む明るい庭となった。

 25日は常石博高町長らがハナモモとカンヒザクラを植樹し、整備完了を祝った。メンバーの一人で、町並み保存活動に携わる柴原誠一さん(68)は「ジャングル状態だった庭がよみがえった。親しみやすい場所にして地域づくりに活用したい」と夢を描いた。

 テレビ番組で庭の整備を経験し、たびたび来町して作業に加わったタレントのユージさん(30)も訪れ、「新しい庭を造るのでなく、皆で意見を出し合い、本来の良さを残した。メンバーの心が詰まった庭を見に来てほしい」と話していた。

 無料公開し、火曜日が休み。問い合わせは町教育委員会(0887・38・2511)へ。

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カテゴリー: 社会幕末維新博安芸観光


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