2018.02.25 08:10

声ひろば 2018年2月25日、日曜日

1.おひな様事情
【沢田みどり、55歳、花き栽培、土佐町】
 「寒過ぎ~」「凍る~」「もう嫌だ~」とお念仏を唱えるように、ぶつぶつと独り言。南国生まれの私にとっては、今までで一番の寒さのように感じます。
 そんな時、5月に女児を出産した娘から、「おひな様は、40×50センチくらいでお願いします。買いに行くやったら一緒に見に行きたいなあ♡」とメールが届きました。
 おひな様は実家が買うという習わしがあるようで、私も長女を産んだ時、立派な七段飾りを買ってもらったのですが、今は昔と違うし、住宅事情により、おひな様は要らないかなと、忘れたふりをしておりました。
 しかし、感心するほどの上手な催促がきては、仕方ありません。主人と私と娘と孫の4人で、見に行く事になりました。
 「予算は○○やきね」と念を押し、いざお店へ入って見てみると、いいなと思う、おひな様のお値段にびっくり。お内裏様とおひな様の2人と、ぼんぼりなどの付いたセットで、台座が収納の箱になる物が今の売れ筋みたいです。
 ガラスケースに入っているのも、かわいいのがあって、見ているだけでも幸せな気分でしたが、思っていた以上にお値段が…。でも、そこは親を思いやる娘心。予算の中で選んでくれて一安心。先日、3月3日に初節句をしますと連絡がありました。厳しい寒さもあと少しと信じ、春を待ちわびています。

2.永遠の8割
【坂本ひかる、22歳、高知工科大4年】
 今年も、はや2月になった。気が付かぬ間に立春を過ぎたようだが、外はまだまだ寒くて春の面影はない。しかし、いや応なく春を意識させられるものがある。大学の卒業式だ。
 私は現在、4回生であるため今年の3月に卒業する。しかし、大学は小中高とは違い簡単に卒業させてくれない。これまでの研究を卒業論文にまとめ、さらには偉い教授たちの前で7分間の卒論発表をしなければならない。
 私は、同期のなかでもまともに研究をしていた方なので、限られた時間内で約1年半の研究をうまく総括して発表し切ることがなかなかできない。
 研究室の仲間同士で原稿の添削、スライドの見せ方について修正し合い、さらに研究室の教授から的確なアドバイスをもらって準備は8割がた整った。
 しかし、自分自身でも訂正箇所を見つけて再度編集した原稿を仲間と突き合わせると、また違う箇所が気になり始める。実際は、いろんな発表のスタイルがあって、絶対的な正解みたいなものはないのだろうけど、諦めが悪くてやりきれない。
 ただ研究室で「永遠の8割だわ」とぼやけば、「それな」と同意が返ってくる。一人じゃないことがうれしくて、あと少し頑張れる気がする。

3.思い出は人生の宝
【三好正英、69歳、自営業、神戸市】
 過ぎ去った過去や遠い先のことなどより、今日という日を精いっぱい生きることが肝要なことはいうまでもない。
 しかし、今をよく生きるとは、感謝と喜びを持って暮らすことである。そしてそのための大きなエネルギー源になってくれるのが、過去の思い出である。
 幼いころのやさしかった父母のこと、夢中になって駆け回った山野。懐かしい友との会話や遊び。心惹(ひ)かれた曲や映画、美しい自然や懐かしい街並み。
 そして長じてからも、公私を問わず多くの人々との出会いなど、思いだすたび胸を締め付けられそうな感激に浸ることができる。もちろん嫌なことや、つらいことも数え切れないくらいあったが、遠い昔のことだと思うと、それさえ時が甘美なものにしてくれるのだ。
 高齢になるにつれ、心身の不調や気分が落ち込む時も増えてくる。その時、今まで自分はなんといい人生を歩んできたのだろうと、回想の中で元気づけられることが多い。思い出こそ人生の宝だと、つくづく思うのである。

4.精霊の守り人展
【西森和子、61歳、パート事務、高知市】
 県立文学館で開催中の企画展「上橋菜穂子と〈精霊の守り人〉展」に行ってきました。
 私が「精霊の守り人」を初めて知ったのは、2007年、当時のNHKBS2のアニメ作品ででした。30歳すぎの女用心棒バルサは、短槍(そう)を自在にあやつります。精霊の卵を宿したために新ヨゴ皇国チャグム王子は、父親である国王から命を狙われます。バルサは王妃からチャグム王子の用心棒を依頼されます。
 短槍を駆使し体を張ってチャグム王子を守る、バルサの姿がとてもかっこ良かったです。声を担当した安藤麻吹さんの声が、魅力的でバルサにぴったりでした。ある時は厳しく、またある時は優しくチャグム王子に接していくうちに、二人の間に信頼が芽生えます。私は、バルサのファンになりました。
 2016年からは、女優の綾瀬はるかさんがバルサ役で、テレビドラマ化されました。それに合わせて、アニメも再放送されました。
 この企画展では、「精霊の守り人」の挿絵や初稿など貴重な資料280点が見られます。ドラマで俳優が着用した衣装が紹介されていて、ドラマのシーンを思い出したりしました。
 「精霊の守り人」スタンプラリーや、作中に登場する「異世界」を想像できるインスタレーション(空間展示)も体験しました。他にもいろいろな催しがあるそうです。アニメの下絵も展示されていて、とてもうれしく興味深く見ました。

《中学高校生特集》

1.人はなぜ生きるのか
【浪上海星、中土佐町久礼中3年】
 広々とした太平洋を背にいつもの登校道を今日も歩く。
 小学校卒業と同時に、あることに疑問を抱く。“人はなぜ生きるのか。何のために生きるのか?”と。とても素朴な疑問で、誰もが考えそうなことである。疑問という鍵付きの箱を開けるべく、中学校入学と同時に答えを探すことを目標にした。
 ふと、自分に問いかけてみる。すると、人のため、人生のため。またある時は、将来のため、差別をなくすため、と山ほど出てくる。このように、鍵はいっぱいあるが、どれが誠の鍵かは分からない。そして、ときには誠の鍵などあるのだろうかと考える。広々とした太平洋のように、答えはたくさんあるかもしれない。小学校卒業という節目を迎えてから3年目。一つのことに対して考えるということの楽しさも味わった。
 いつもの登校道を友と歩くのもあと1カ月。青空を悠々と舞うタカのように、全員合格を目指して、焦らず、自分たちなりにがんばっていきたい。

2.読書の意義
【西村茉倫、春野高2年】
 何のために読書をするのか。読書の意義とは自分と異なる考えを得ることができる。また読書に没頭することにより集中力を高めることができ、新しい知識を増やせることだと思う。だから、面白そうだと思った本は、朝の読書の時間に読むようにしている。
 最近、住野よる氏の「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」という本を読んだ。この小説は映画化もされており、とても考えさせられる作品だったので、実際本を読むことにした。
 読んでみると、私の期待通りで、面白くいろいろな見方や新しい考えが持てる内容だった。私自身、あまり本を読むことが好きではなく、読む前は正直面倒くさいと思っていたが、しかし、読み終わってみると、良い影響を与えてくれるものばかりで、読んで良かったと思った。ヒロインが病気になり、余命があと少ししかない。死ぬまでにやりたいことを行っていくという物語である。
 私は、この作品の中に書かれていた「一日の価値は皆同じ」という言葉に心引かれた。当たり前の言葉であるが、その当たり前を忘れかけていた自分だから衝撃を強く受けた。
 またこの話には、病気や病院の話が多く出てくる。私は将来、医療機関の仕事に就きたいと考えている。本を読んだ後、医療について調べる機会を与えてくれ、知らなかったことを理解することができた。
 読書を通じて、自分の生き方や将来についても考えるチャンスを得ることができた。

3.あいさつの大切さ
【野村尚暉、丸の内高3年】
 私は高校3年間サッカー部に所属していた。サッカー部としてサッカーの技術を磨くのはもちろんだが、3年間口酸っぱく言われてきたのは、あいさつをすることだ。
 あいさつといっても、ただするだけではない。相手の方に体を正面に向けて、はきはきした声であいさつする。簡単なように聞こえるが、習慣化されていないと意外とできていないことが多い。
 3年間、私生活の中で意識して取り組んだおかげで、人に会ったときに自然とあいさつができるようになった。サッカー部で県外に遠征したときなど、いろいろな場所で初対面の人とのコミュニケーションのきっかけが、あいさつすることだった。これは社会に出ても必要なことだと思う。
 あいさつをすることは、あたりまえのことかもしれないが、それをあたりまえにできるようになれて良かった。サッカー部に入って技術的な面だけでなく、人間性を指導してもらえてほんとうに良かったと思う。
 これからもいろいろな場面で、たくさんの人に出会うと思うけど、あいさつをしてコミュニケーションを取っていこうと思う。また3年間あいさつに取り組んだように、何事も継続して取り組み、身につけていこうと思う。

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