2018.02.24 08:00

小社会 「風呂に入り、ひげをそり、スーツを着て…

 「風呂に入り、ひげをそり、スーツを着てニューヨークの地下鉄に乗ったとしても、ちょっと風変わりな移民の一人として以上の関心をひくことはないだろう」。こんな例え話が登場したのは1950年代のこと(「人類進化の700万年」)。

 話題の主は旧人のネアンデルタール人。10年代に、現生人類のホモ・サピエンス(新人)との違いを際立たせるため、中腰でよろよろ歩くような姿で復元された。その後の相次ぐ発見で修正され、よく知られる「がっしり体形」になったという。

 脳は新人より大きめだが、知能の発達は見劣りする―そんな旧人像も改める必要がありそうな調査結果を、ドイツの研究チームが発表した。スペインの洞窟内にある壁画は旧人が描いたとし、旧人も高い知性を持っていた可能性が生じたからだ。

 化石の発見や年代測定法の発展などで、人類の歴史が書き換えられていく。かつて学んだ知識は古びるが、旧人と新人の重なりなど、一直線ではない歴史が人類の多様性につながった面もあるのでは。

 ホモ・サピエンスはラテン語で「賢い人」を意味する。その一方で、英語の「ネアンデルタール」には「時代遅れの」や「粗野な」の意もあるようだ。これまでの旧人像が塗り替えられるにつれ、そんな使い方はやがて消えていくかもしれない。

 逆に、「移民の国」で移民排除を掲げるトップに、進化した「賢い人」の雰囲気はない。


2月24日のこよみ。
旧暦の1月9日に当たります。 ひのと ゐ 三碧 先負。
日の出は6時41分、日の入りは17時58分。
月の出は12時02分、月の入りは1時11分、月齢は8.2です。
潮は小潮で、満潮は高知港標準で0時11分、潮位119センチと、11時33分、潮位133センチです。
干潮は5時25分、潮位82センチと、19時01分、潮位34センチです。

2月25日のこよみ。
旧暦の1月10日に当たります。つちのえ ね 四緑 仏滅。
日の出は6時40分、日の入りは17時59分。
月の出は12時55分、月の入りは2時14分、月齢は9.2です。
潮は長潮で、満潮は高知港標準で2時15分、潮位121センチと、13時09分、潮位131センチです。
干潮は7時24分、潮位92センチと、20時31分、潮位23センチです。

カテゴリー: コラム

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