2018.02.23 08:10

足のトラブル解決へ 高知県内で訪問フットケア

相談に訪れた人の足をチェックする相原一輝さん(高知市のひなた薬局)
相談に訪れた人の足をチェックする相原一輝さん(高知市のひなた薬局)
高知市の理学療法士・相原さん「医療につなぐ役割を」
 「巻き爪や外反母趾(ぼし)が痛い」「歩きにくい」。そんな足のトラブルに対応する「訪問フットケア」に取り組む男性がいる。高知市の理学療法士、相原一輝さん(32)。高齢者施設などを回って爪のケアや足の計測などを行っており、「足病変を予防し、必要なら医療につなぐ役割を担いたい」と意気込んでいる。

 相原さんは徳島県出身。専門学校を卒業し、理学療法士として近森リハビリテーション病院(高知市)に勤務。リハビリに取り組む中で「足に合っていない靴を履いている患者が多い」と気づき、靴選びやインソールの知識を深めていった。

 そのころ、高知市内でフットケアサロンを経営し、高齢者施設などで訪問フットケアに取り組んでいた真屋さおりさんに出会った。高齢者の場合、分厚くなった爪やたこがあっても、「年を取ったらしょうがない」「病院に行くほどではない」と放置されるケースが多い。職員へのフットケア指導も熱心に行っていた真屋さんは2017年2月、志半ばにして不慮の交通事故で亡くなった。

 訪問に同行して技術を身に付けた相原さんは「病院以外で足の悩みを聞き、適切に医療につなぐ人が必要だ」と考え、3月に近森リハビリテーション病院を退職。真屋さんの遺志を継ぎ、フリーの理学療法士として訪問フットケアサービスを立ち上げた。

 施設や個人の自宅などを回り、爪や角質のケア、足のサイズ計測、インソールの作製などを行っている。足病変や靴選びの啓発にも積極的に取り組み、高知市仁井田のひなた薬局では足の相談会を毎月開催。2月の相談会では「靴が合わない」「しもやけがひどい」などの悩みに丁寧に対応していた。

 足のトラブルの大半は、合わない靴が原因という。「多くの人が自分の足の正しいサイズを知りません。大き過ぎる靴を履くことで足がぐらつき、膝の痛みにつながっている場合もある」と相原さん。「元気に歩き続けるには、歩き方や全身のバランス、生活様式も考慮した対応が必要です」

 相原さんは足病変の早期発見、治療を呼び掛ける医療者らのグループ「土佐足研究会」でも活動している。「足にトラブルがあっても『どこで診てもらえるか分からない』と困っている人は多いと思う。足を守る仲間を増やし、専門家のネットワークを作っていきたいと思っています」

 ひなた薬局での相談会は次回、3月16日午後2~4時。問い合わせは訪問フットケアサービス「あしすと」(080・3921・3661)へ。

カテゴリー: 医療・健康ニュース社会


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