2018.02.21 08:05

声ひろば 2018年2月21日、水曜日

1.春の兆しに励まされて
【宮地つるき、79歳、主婦、黒潮町】
 温暖化が危惧されている昨今なのに、それを打ち消すような寒波が日本列島に到来して、雪に覆われて震え上がっています。
 一日中家事と猫ちゃんたちのご飯作りしかできず、ほとんどこたつのお守りをして過ごしている私ですが、庭に出て見ると黄色の水仙が寒さにめげることなく、背すじを伸ばし凜(りん)として咲いていました。
 紅梅も1輪、2輪と開花しジンチョウゲは大きくつぼみをふくらませ開花寸前です。いくら寒くても誰に促される事なく、己に課せられた使命をきちんと果たす、自然界の生物にただただ感動します。
 寒い、膝が痛い、年寄りだからと理由を付けて怠けてばかりいる自分が恥ずかしくなって、気持ちを切り替えて、寒くても膝が痛くても年を取っても、自分に課せられた使命はきちんと果たしてゆこうと決心しました。
 こたつの中に居てもテレビを見たり、読書したり、縫い物をする以外にもできる事はいくらでもある。食事作りも工夫すれば栄養バランスもうまく取れる、なまけがちになったペンも持てば頭に浮かんでくる事も多くなって、脳トレにも大いに役立つのだ。生ある限り少しでも長く自立して生きていたい…とファイトが湧いてきたのでした。
 だらだらと怠けて日々過ごしていた自分に活を入れてくれた、庭の草花、木々や、甘えてまとわりついてくれる猫たちに心から感謝しているところです。

2.みんなでいただきます
【上村優子、50歳、保育士、高知市】
 先日、自身が運営するこども食堂「がじゅまるの木」1周年を記念して、映画「いただきます」の上映会を開催しました。
 福岡市の和食給食を実践する保育園を舞台に、給食を残さずモリモリ食べる子どもたちの姿がいきいきと描かれたドキュメンタリー。子どもたちはみそ造りにも取り組みます。
 食の大切さ。生かされていることのありがたさ。子どもは宝だということ。鑑賞する人それぞれの感性で何かを感じてほしくて、1周年にふさわしい内容だと思い選んだ作品でした。
 当日、満席にはならなかったけれど、こども食堂を応援したいという方がおみそを購入して「子どもたちにみそ汁を」と、寄付してくださいました。本当に頭が下がります。
 こども食堂だから、支援してもらって当然とは思いません。特別な事をしてるわけじゃないから。ただ、子どもたちが当たり前にごはんを食べられる世の中であってほしいと思います。一人ではなく誰かと一緒に。
 「がじゅまるの木」も2年目。いつも応援してくださる皆さんありがとうございます。「さあ、今月もみんなでいただきます!」

3.サクラ遠望
【高橋龍介、70歳、須崎市】
 今シーズンの寒さは特別である。私は思わず昨年末から、何かをするわけでもなく、“冬眠”してしまった。そうこうしているうちに春の兆しに気がつかず、節分も立春も過ぎてしまった。
 しかし1月の末、早朝、ラジオをかけていたら開花の知らせがあった。豊後水道、大分県の海岸線で桜が咲いたそうだ。確かヒカンザクラと聞いた。まつりもあるという。
 ヒカンザクラと言えば、何も遠くに求めずとも須崎の桑田山も名が知られている。
 私の一番の思い出は、小学生の頃、親に連れて行ってもらった奈良・吉野山のサクラである。まさに全山ソメイヨシノである。枝が地面の方まで伸び、身をかがめ、手でかき分けかき分け進むのである。後にも先にも、その印象を超える眺めに出合った事はない。
 さて、今年も近くの公園に自転車で、命短いサクラの頃合いを見計らって…。
 待つこと久しい季節である。

4.星野さんからのお手紙
【豊永真知、33歳、薬剤師、高知市】
 東京大空襲で両親ときょうだいを亡くした星野光世さん(83歳)が、戦争孤児としての過酷な体験を、自身によるイラストとともにつづった「もしも魔法が使えたら 戦争孤児11人の記憶」という本がある。昨年夏の高知新聞連載が、読むきっかけになった。
 家族との普通の生活を送っていた、12万3千人もの罪もない子どもたちが、空襲により孤児になった。学校や社会、親戚からさえも差別される様子や、弟や妹を守らなければいけないと、必死になっている様子。「母さん母さん」とつぶやきながら亡くなっていく様子など、孤児たちの悲痛な思いが作品を通して苦しいほど伝わってきた。
 戦争孤児というものの存在をほとんど知らなかった私は、元戦争孤児の皆さんが作品を通してこのことを伝えてくださったことに、どうしてもお礼が言いたくなり、先日、星野さんに手紙を書いた。
 そしてそのたった数日後、星野さんから返信のお手紙を頂いたのである。出版社を通じてご自宅に届いたその日のうちに書いてくださったようだった。83歳というお年で一読者の手紙にこのような親切な対応をされる星野さんに頭の下がる思いであり、重ねて感銘を受けた。
 直筆で頂いた文章からは、ご自身たちの記憶を若い世代に引き継いでいきたいと願う、星野さんの強い思いを感じた。星野さんは今後も少しずつ戦争のことについて勉強されていくそうだ。私自身、平和への思いを強くするとともに、自分の子どもにもぜひ話し聞かせたいと思った。


《中学高校生特集》

1.悔いのない一年に
【久保田聖那、四万十町窪川中2年】
 2017年、僕が最も頑張ったことは部活です。卓球部に所属している僕は、日々の練習に加え早朝の自主練習なども行い、精いっぱい努力を重ねました。
 僕なりにできる限りのことはしてきたつもりだけれど、残念ながら試合では思うような結果が出せず、悔いが残りました。
 今年はいよいよ3年生。中学最後の年です。受験も控えているけれど、まずは試合で良い結果が残せるように、引退までは部活に全力を尽くしたいです。
 今まで以上に努力を重ね、今年こそ高吾地区の予選を勝ち抜いて、念願の県総体にも出場したいです。自分の日々のプレーを振り返ると日によって波があるので、いつでもいい調子で打てるように、安定したプレーができる選手になることが大きな目標です。
 部活を引退後は、志望校に合格できるように勉強も頑張りたいです。部活と勉強をバランスよく両立させて、悔いのない一年にしたいです。     

2.スポーツ栄養士目指し
【坂本実由、丸の内高3年】
 私は将来、管理栄養士の資格を取り、スポーツ栄養士として働きたいと思っています。私は幼い頃から、両親がスポーツを習わせてくれました。
 五つ以上のスポーツをやらせてもらいましたが、中でもバレーボールを11年間続けています。たくさんのスポーツを体験したおかげで、高校生になってスポーツ関係の仕事に就きたいと思いました。
 2年生まではスポーツトレーナーになろうと考えていましたが、自分が相手を指導できるタイプではない、と気が付きました。それから私は、いろいろな職業を探しました。
 いったんスポーツ関係は諦めましたが、2016年のリオデジャネイロオリンピックの時、選手を陰で支えているのが、管理栄養士だというニュースを見ました。
 管理栄養士なら、スポーツに関係する仕事ができると思い、3年生になるまでには夢が決まりました。管理栄養士の資格を取った上で、講習を受ければスポーツ栄養士の資格を取れると知り、さらに目標ができました。
 私は最初、味の素ナショナルトレーニングセンターに勤めたいと考えていました。でも最近は、高知県内でスポーツ栄養士として働ける企業は少ないとは思いますが、県内で働ければいいな、とも思い始めています。

3.学びと挑戦の3年間
【近森琉暉、高知農業高3年】
 先日、行われた国際教育生徒研究発表四国大会で、オランダの農業を視察した経験や自分の農業に対する思いを発表してきた。高校生活最後の発表で緊張したが、やり切ったという思いがある。
 私の高校3年間は学びと挑戦の連続だった。1年次の農業クラブ意見発表や、毎日農業記録賞に応募という挑戦からそれは始まった。また、2年次には全国総合文化祭新聞部門北海道研修、3年次はオランダ農業の視察研修にも参加した。
 オランダでは、工場から排出される二酸化炭素を作物の成長に使用したり、雨水をためてハウス内のかん水に利用したりしていた。
 エネルギーの有効活用がすごく、高知の農業とのレベルの差に驚いた。そして現在問題になっているグローバルGAP(農業生産工程管理)についても考えることができた。
 高校生活の中でさまざまなことに挑戦し、今まで以上に積極的になった。さらに大会での他の人の発表から、農業や国際的なことについてのさまざまな考えを知ることもできた。この経験を通して、自分自身の成長だけでなく周りに目を向け、農業を深く学ぶことができた。
 卒業後は大学に進学する。高校3年間で得た知識を専門的に研究していくことで、より発展させたいと思っている。そして、大学で学んだこと、経験したことを将来の私の農業経営に生かしたいと思う。

カテゴリー: コラム

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