2018.02.20 08:00

小社会 中江兆民、夏目漱石、斎藤茂吉--。一見して…

 中江兆民、夏目漱石、斎藤茂吉--。一見して何のつながりもないような3人にはある共通点がある。3人の遺体は同じ東京大の病理学教室で解剖された。医学の進歩に貢献するための献体だ(立川昭二「病いの人間史」)。

 茂吉は医師だから分かる。漱石も「修善寺の大患」から生還するなど、しょっちゅう医師の世話になっている。特筆すべきは兆民で、まだ病理解剖への理解が進んでいない時代に、遺言をしたためて準備を整えていた。

 フランス仕込みの合理性、先進性のなせる業か。既に余命「一年有半」「続一年有半」の診断を受けていたものの型破りな解剖は世人を驚かせた。奇行で知られた兆民だが、この世からの去り方については考えに考え抜いたフシがある。

 まだある。無神論・無宗教者だった兆民は、死後は直ちに火葬場に送り、荼毘(だび)に付すようにとも遺言に書いていた。そこで友人門下生が相談し、仮に「告別式」と名付け、宗教的な儀式を排した式にした。現在の「告別式」という用語の始まりとされる。

 遺体解剖により漱石の脳は日本人男子の平均よりも重く、特に前頭葉が発達していることが分かった。医学の進歩に寄与することはもちろん、著名人の遺体提供は一般の人の献体への理解を進めよう。

 最近は献体する人が増える傾向にあるという。自然葬など葬式の形も多様化している。自分らしい死の在り方を考えるのも終活だろう。


2月20日のこよみ。
旧暦の1月5日に当たります。みずのと ひつじ 八白 大安。
日の出は6時45分、日の入りは17時54分。
月の出は9時19分、月の入りは22時03分、月齢は4.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時21分、潮位16センチと、14時46分、潮位34センチです。
満潮は8時41分、潮位159センチと、20時47分、潮位151センチです。

2月21日のこよみ。
旧暦の1月6日に当たります。きのえ さる 九紫 赤口。
日の出は6時44分、日の入りは17時55分。
月の出は9時54分、月の入りは23時04分、月齢は5.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時55分、潮位30センチと、15時29分、潮位34センチです。
満潮は9時11分、潮位154センチと、21時36分、潮位140センチです。

カテゴリー: コラム

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