2018.02.17 08:00

小社会 庶民の生活の中から生まれた道具に美しさを見いだし…

 庶民の生活の中から生まれた道具に美しさを見いだし、民芸運動を提唱した柳宗悦(むねよし)は、大正から昭和にかけての20年近くを費やして全国を調査し、一冊の本にまとめた。「手仕事の日本」だ。

 高知では打刃物から始め、「いわば職人気質(かたぎ)が残っていて、粗末なものを作るのを恥じる気風があって…」と高く評価する。次いで手すき和紙を取り上げ、さらに尾戸焼や内原野焼、さんご細工などにも触れている。多くがいまに受け継がれる品だ。

 柳は戦争中の1943(昭和18)年に本を書き上げたが、出版できなかった。検閲で多くの言葉が「不穏当」という指摘を受け、修正を余儀なくされる。ようやく出版できたのは敗戦の翌46年だ。厳しい統制はなくなり、増補修正する機会を得たのは「幸か不幸か」ではあっただろう。

 「不穏当」とされた中には、岐阜提灯(ちょうちん)についての記述がある。「大きさや強さの美はありませんが、平和を愛する心の現れがあります」。平和の二文字を用いることはまかりならぬ、が理由だったという。

 戦争時はむろん、平和な時代にも言論・表現の自由に枠をはめようとする国は少なくない。一党独裁をはじめ、強権的な体制を思い浮かべがちだが、先進国でも権力者が恣意(しい)的な報道批判を繰り返すなど、気掛かりな傾向が広がりつつある

 2017年の日本の「報道自由度」は世界で72番目。この先、どこまで下がっていくのか。


2月17日のこよみ。
旧暦の1月2日に当たります。かのえ たつ 五黄 友引。
日の出は6時48分、日の入りは17時52分。
月の出は7時37分、月の入りは19時07分、月齢は1.2です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時50分、潮位-4センチと、13時02分、潮位44センチです。

2月18日のこよみ。
旧暦の1月3日に当たります。かのと み 六白 先負。
日の出は6時47分、日の入りは17時53分。
月の出は8時11分、月の入りは20時05分、月齢は2.2です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時20分、潮位-2センチと、13時34分、潮位39センチです。
満潮は7時45分、潮位163センチと、19時28分、潮位165センチです。

カテゴリー: コラム

ページトップへ