2018.02.13 08:20

矢井賀で40年ぶり「嫁見よ」 地域挙げて結婚祝う 高知県中土佐町

住民らが祝福した「嫁見よ」の行列(中土佐町矢井賀甲)
住民らが祝福した「嫁見よ」の行列(中土佐町矢井賀甲)
 人口約250人の高知県高岡郡中土佐町矢井賀地区で11日、地域挙げての結婚式が行われ、昔ながらのお披露目行列「嫁見よ」で集落が華やいだ。地区ではおよそ40年ぶりの行事。「まぁきれいな」「ほんとにうれしい」と住民たちの笑顔が広がり、温かな祝福ムードに包まれた。

約120人が集まった大宴会(中土佐町矢井賀甲)
約120人が集まった大宴会(中土佐町矢井賀甲)
 新郎新婦は、地元漁師の五藤慶之(よしゆき)さん(44)とデザイナーの夢さん(40)。約1年前、慶之さんは知人の紹介で香美市に住んでいた夢さんと出会い、意気投合したという。

 昨年の秋ごろ、結婚を決めた2人を「昔の風習で祝おう」という話が持ち上がり、住民たちが準備を進めてきた。「嫁見よ」は、40年ほど前には地元で一般的に行われていたというが、式場での披露宴が多くなり、途絶えていた。

 この日、羽織はかまと白無垢(むく)に身を包んだ2人は、旧矢井賀小学校に向かって300メートルほどを歩いた。先導する野中八朗さん(65)が「嫁見よぉー、婿見よ!」と大きな声を掛けると、住民や2人の友人が「おめでとう!」「きれいなお嫁さんやねえ」と沿道から祝福した。

 小学校の体育館には、親族や友人、住民ら合わせて120人ほどが集まって大宴会。住民グループ「蜑(あま)の里やいか」などが準備した料理を囲み、にぎやかに交流した。友人や住民によるバンド演奏や踊り、子どもたちの歌などが会場を盛り上げた。

 慶之さんは「もう最高。ありがとう、それしか言えない」と満面の笑み。住民たちも「涙が出るばあうれしい」「こんなに人が集まって、花が咲いたみたいに矢井賀が明るうなった」と感激していた。

カテゴリー: 社会高幡


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