2016.04.17 08:00

小社会  1855年に江戸を襲った安政の大地震。庶民の救済…

 1855年に江戸を襲った安政の大地震。庶民の救済へ幕府は速やかに手を打っている。けが人の手当てや炊き出しを行い、家を失った者のために「御救(おすくい)小屋」を建てた。売り惜しみや買い占めを禁じ、生活再建へ「御救米」も支給する。

 御救小屋は丸太を組んだ簡単な造りで、今で言う避難所。時代は違っても「公助」の柱は変わらないことを「地震の社会史」(北原糸子著、吉川弘文館)は教えてくれる。とはいえ江戸の被災者は、これほどの地震の「群発」を経験したことがあっただろうか。

 14日夜、熊本県で起きた震度7の激震以降、熊本を中心に九州で地震が収まらない。16日未明には阪神大震災級も発生。震度7はその前触れだったというのには驚くほかない。

 震度6強、5強…。のべつまくなしに揺れる大地。死者の数が増え、追い打ちをかけるように天候が崩れる。「もうどこが安全か分からない」。消防団員の言葉が重く響く。試練の連続だが関係機関は厳戒態勢の下、住民の捜索と救助、被害の把握に全力を挙げてほしい。

 夜、新聞紙で体をくるみ暖を取る人たちがいる。温かいご飯がなく菓子パンでしのぐ。体育館の硬く冷たい床に横になって休む。現代の御救小屋に駆け込んでも心身は休まらない。
 
 避難が長期化する恐れもある。自助、共助、公助を総動員して苦難を乗り越えたい。江戸の先人にできたことが私たちにできないはずがない。


4月17日のこよみ。
旧暦の3月11日に当たります。つちのと み 九紫 先勝。
日の出は5時33分、日の入りは18時38分。
月の出は14時18分、月の入りは2時46分、月齢は9.7です。
潮は若潮で、満潮は高知港標準で3時25分、潮位143センチと、15時17分、潮位134センチです。
干潮は9時37分、潮位74センチと、21時31分、潮位49センチです。

4月18日のこよみ。
旧暦の3月12日に当たります。かのえ うま 一白 友引。
日の出は5時32分、日の入りは18時39分。
月の出は15時12分、月の入りは3時21分、月齢は10.7です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で4時02分、潮位150センチと、16時08分、潮位144センチです。
干潮は10時14分、潮位60センチと、22時15分、潮位46センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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