2018.02.11 08:20

不思議伝え「科学祭典」20年 高知大で2/12“記念大会”

県内の浜辺で採れた貝の種類を調べる学生たち(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
県内の浜辺で採れた貝の種類を調べる学生たち(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
 小学生らが実験で科学の楽しさを学ぶ「青少年のための科学の祭典」が、12日に高知大学朝倉キャンパス(高知市曙町2丁目)で開かれる。科学館が無い高知県で、科学の不思議の原体験を提供し続け、20回目を迎える。今年も準備が着々と進んでおり、記念大会として盛り上がりそうだ。

 「―祭典」は高知大の教員らでつくる実行委が1998年に始めた。講師は同大学の教育学部や理工学部、県内の中高の教員と学生ら。他県では同様の大会を地元の科学館が開くことが多いが、高知県では有志がほぼ手弁当で続けてきた。

 初回から関わっている実行委員長の原田哲夫・教育学部教授は「日常で『不思議だな』と感じる機会が減っている。五感で科学を感じられる貴重な場と思ってやってきた」と振り返る。

 入場者が毎年千人を超える人気イベント。開場前には毎年100メートルほどの列ができ、朝一番に来て最後まで堪能する子もいるという。初回から出展している別の教員は「何度も来る子に将来の夢を聞いたら、『ここで実験をする人になりたい』と返ってきた」と手応えを話す。

温度によって色が変わる液晶(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
温度によって色が変わる液晶(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
 今回は30種の出展や科学ショーを予定。自転車発電機体験、身近な放射線の観測、液体窒素などの実験のほか、ストロートロンボーン、温度で色が変わる液晶アクセサリーなど手作り体験も全て無料で参加できる。

食塩水を重ねて虹色を作る実験(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
食塩水を重ねて虹色を作る実験(高知市曙町2丁目の高知大学朝倉キャンパス)
 本番に向け、学生たちは準備に精を出している。貝殻アクセサリー作りを企画する教育学部の研究室は幡多郡黒潮町の浜辺で、「祭典」のためだけに3時間かけて貝殻約1500個を採集した。

 今は種類を確認して乾燥させる作業中。これまでのストックも含め、会場では約50種類4千個の貝殻から自由に選んでペンダントを作れるようにするという。教育学部4年の村上瑠菜さん(22)は「去年はクイズで子どもたちが興味を持ってくれた実感があった。今年も海は楽しいぞって伝えたい」と意気込んでいた。

カテゴリー: 主要教育高知中央


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