2018.02.07 08:30

高知県奈半利町へのふるさと納税35億円 4~12月 前年の倍

返礼品作りから出発し、店舗を構えた「気ままsweets甘音(あまね)」(奈半利町乙)
返礼品作りから出発し、店舗を構えた「気ままsweets甘音(あまね)」(奈半利町乙)
 高知県安芸郡奈半利町へのふるさと納税の寄付額が、2017年4~12月に35億円を超えた。過去最高だった16年度の総額20億4千万円を既に上回り、前年同期の2倍に上る。寄付の受け付け先に一昨年冬から大手サイトの楽天を加えたほか、返礼品数を増やしたことなどが奏功し、18万件余りが集まった。

 例年、最も多く集まる12月は22億2300万円で、「大みそかだけで3億円を超えた」(町地域振興課)。4~12月の総額は35億2400万円に上り、1月も1億2千万円を突破。寄付額の半分近くは楽天経由で、独自ポイントがたまる点などから寄付者が増えたとみられる。

 返礼品は米ケ岡地区の鶏や町産米、シラスなどが人気で、5千~1万円以上のランクを選ぶ人が多いという。

 返礼用の加工品作りも活況で、昨年5月にオープンしたケーキ店はパウンドケーキを200本焼く日も。パート従業員のほか、繁忙期には数人の臨時雇用も行って対応し、店主の中島沙織さん(34)は「ふるさと納税は、お店を出すという夢を地方でかなえさせてくれた」と話す。

 町はこれまで保育料無料化や認定こども園の高台移転などに寄付金を活用。整備中の防災拠点にも一部を充てている。

 斉藤一孝町長は「生産者と職員の頑張りで、奈半利ファンが増えていることが本当にうれしい」とし、「経済が回っていて、これが本当の地方創生だと思う。町経済の底上げへ、さらに施策を進める」と話している。

 町はふるさと納税の伸びを受け、関連費用など16億円を盛り込んだ一般会計補正予算案を今月14日の町議会臨時会に提出する。

カテゴリー: 主要社会安芸


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