2018.02.04 08:25

センバツ高知県勢 明徳悲願達成へ黙々 高知「勝つ練習」徹底

「一心不乱」
ソフトボールを使った打撃練習。一球ずつ全力で振り込む(須崎市浦ノ内)
「一心不乱」 ソフトボールを使った打撃練習。一球ずつ全力で振り込む(須崎市浦ノ内)
明徳3年連続出場
 昨秋、全国10地区の優勝校が出場する明治神宮大会を36年ぶりに制した。選手たちはもちろん馬淵史郎監督にとっても初めての経験だった。追う立場から追われる立場になった、この冬。選手たちの思いは一つ。「センバツでも、頂点」だ。
 
「一斉に」
野球の基本、キャッチボール。内野から外野までずらり並んで一斉に行う(須崎市浦ノ内)
「一斉に」 野球の基本、キャッチボール。内野から外野までずらり並んで一斉に行う(須崎市浦ノ内)
 明徳義塾高野球部の専用グラウンド「明徳野球道場」。太平洋に突き出た横浪半島にありながら、山々に囲まれた「道場」は朝晩を中心にぐっと冷え込む。今冬は特に厳しく、寒風が吹き抜けて土ぼこりが舞ったり、黒土が霜で白く染まったりした日もあった。
 
 冬の練習メニューは、チーム状況に応じて毎年、変わる。今チームは「打撃力向上のための体力強化」がテーマだった。腕立て伏せ、スクワット、走り込み、ハードル走…。地味なメニューを黙々とこなす。練習後、帰る場所は寮だ。「道場」、寮、学校。この3カ所を結ぶ小さな三角形から出ることはほとんどなく、ただひたすらに野球と向き合う。
 
 明徳は夏の甲子園、国体、神宮大会では頂点に立っている。唯一、春の甲子園は優勝経験がない。体力強化を終えた1月末、フリー打撃を見ていた指揮官が言った。「練習を見る限り、夏に優勝したチームより打つよ」。悲願達成へ―。手応えを深め、3年連続18度目の春の舞台に臨む。

「意識高く!」
次の塁を積極的に狙うのが、この冬の大きなテーマ。帰塁でリードの幅をつかむ(高知市尾立)
「意識高く!」 次の塁を積極的に狙うのが、この冬の大きなテーマ。帰塁でリードの幅をつかむ(高知市尾立)
高知5年ぶり出場
 ここ数年の冬とは、比べものにならないモチベーションだ。寒空の下で届いた春の便りが、一度は諦めかけた夢を現実にしてくれた。
 
「全力疾走」
練習の最後。スタミナ強化へロングラン
(高知市尾立)
「全力疾走」 練習の最後。スタミナ強化へロングラン (高知市尾立)
 明徳義塾が神宮大会を制し、四国に「1枠」をもたらした運もある。ただし、その運も、努力を怠っていては味方してくれない。四国大会準々決勝での互角の試合が評価され、走攻守の総合力が高いと判断された。
 
 出場の決まった日。島田達二監督がげきを飛ばした。「選ばれたことで満足するな。今まで以上に『勝つ練習』をしていくぞ」。県勢で唯一春夏の甲子園を制した伝統校に求められているのは勝利。その自覚を強く持って挑め、と伝えていた。
 
 出場36校の中で、戦力は下のランクかもしれない。「選ばれるんだ、という気持ちで練習を続けてきた」とはいえ、全国トップレベルと対等に勝負するには、まだまだ及ばない。プレーの精度、判断力、体と心の強さ…。残りの冬で、どこまで補うことができるか。
 
 主将島内優成が言う。
 「しばらく甲子園に行けてなかったから、それを自分らの代で変えるという思いでやってきたし、何より(高知)中学の時から甲子園で勝つことを目標にやっている」
 
 えんじ色のユニホーム、5年ぶりに甲子園の地へ―。学園ナインの躍動する日が近づいている。

カテゴリー: スポーツ


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