2018.01.18 08:00

小社会 高知県が生んだ世界的な植物学者牧野富太郎博士の…

 高知県が生んだ世界的な植物学者牧野富太郎博士の業績の中で、誰もがひと目見て驚くのは、精緻極まる草木の図版だろう。博士が若いころ、勉強の心得を記した「赭鞭一撻(しゃべんいったつ)」の一項「精密を要す」を忠実に実践している。

 「赭鞭一撻」はさらに言う。「当(まさ)に画図を引くを学ぶべし」。最も適した画図の技法を学ぶことが必要。「吝財(りんざい)者は植物学者たるを得ず」。植物を知るには書籍や顕微鏡のような機材も必要だから、けちけちしてはいけない。

 植物画もここまで精密さを徹底すれば、一つ一つが科学の結晶体になる。そして同時に芸術作品として融合するだろう。なぜなら草花は本来、自然が生み出した美しさを備えている。

 18世紀にルーツを持つ世界遺産の植物園が、英国ロンドン郊外にある。「キュー王立植物園」。広大な敷地に3万種類の植物があり、700万点の植物標本、20万枚以上の植物画を所蔵する。同園から歴史的な植物画などがことし6月、県立牧野植物園にやってくる。

 少し気の早い話だが、楽しみに待ちたい。以前に同王立植物園が牧野博士を含む、日本人が描いた植物画の展示会を催したご縁もあって話がまとまったという。土佐の偉人が関係する貴重な機会に、本社も主催者として名を連ねる。

 精緻な植物画は芸術としても、多くの人々を楽しませてくれるだろう。それこそ牧野博士が目指したものに違いない。きょうは博士の命日。


1月18日のこよみ。
旧暦の12月2日に当たります。かのえ いぬ 二黒 先勝。
日の出は7時09分、日の入りは17時23分。
月の出は7時45分、月の入りは18時26分、月齢は1.0です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時37分、潮位-5センチと、12時48分、潮位64センチです。
満潮は7時18分、潮位159センチと、18時26分、潮位163センチです。

1月19日のこよみ。
旧暦の12月3日に当たります。 かのと ゐ 三碧 友引。
日の出は7時09分、日の入りは17時24分。
月の出は8時24分、月の入りは19時21分、月齢は2.0です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時08分、潮位-5センチと、13時20分、潮位62センチです。
満潮は7時46分、潮位159センチと、18時59分、潮位162センチです。

カテゴリー: 小社会コラム

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