2018.01.12 08:00

声ひろば 2018年1月12日、金曜日

1.日韓合意の価値は
【井上剛志、32歳、会社員、高知市】
 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、従軍慰安婦を巡る2015年の日韓合意について「この合意では解決することができない」との立場を表明した。合意に対する韓国国民の反発もあり、合意に基づく経緯などを作業部会に調査させた報告結果を踏まえての発言だ。
 あらかじめ断っておきたいが、私は韓国を嫌悪しているわけでも、愛国心の名のもとに日本の歴史を全面的に支持しているわけでもない。むしろ韓国をはじめとする近隣諸国との交流や国際協調が推進されることは、安全保障や経済の面においても非常に好ましいと考えている。
 が、しかしである。さすがに今回の韓国政府の対応は、いかがなものか。調査の経過では非公開としていた外交文書の公開まで、されたという。前政権からの不満や文氏の大統領選での訴えなど、事情も大いにあろうとは推察する。
 しかし2国間で合意された政治的内容に、わずか2年の歳月で異を公然と表明してしまうことは、今後のその他の国々との外交上のことを考えても得策とはいえまい。
 感情的なものを加味すると、こうした歴史に基づく多国間の問題は落としどころが非常に見つかりにくいだろう。それでも、互いが譲歩して導いたこの合意には相応の価値があるものと信じたい。

2.核世界に未来なし
【曽我古世、74歳、高知市】
 新年からトランプ米大統領と北朝鮮指導者が、自国の核ボタンを誇示する大人げないメッセージを互いに発していた。彼らの圧力に頼る言動は中傷や威嚇に満ち、世界に不快感を与えている。
 核兵器と経済力に依存する国益偏重主義はますます、平和を遠ざけていく。対話なき国際外交の道筋に明るい未来はない。
 新年早々、長崎原爆の被害写真と記事を目にした。被爆間もない焼け野原で火葬の順番を待つはだしの少年。10歳くらいか。背中には亡くなったばかりの幼い弟。悲しみを押し殺して順番を待っている。
 昨年末、カトリック教会のローマ法王庁が教会関係者に法王のサインを添えてこの少年の写真を配布した。「これが戦争の結果」と題した核廃絶への強いメッセージである。
 現在、世界の核保有国は米露英仏中の五大国とイスラエル、パキスタン、インド、北朝鮮の計9カ国ですが、五大国以外はその保有は認められていない。現在の核不拡散条約(NPT)では核軍拡競争を規制できないので、核兵器削減は遅々として進まない。
 今年こそ核の傘に依存する日本は、核兵器のない世界へとかじを切ってほしい。そして世界の人々に被爆国として二度と地上で核兵器を使用しないよう語り継ぐ責任と、戦後七十有余年にわたる歴史的な命運を担っている。

3.高知大丸の思い出
【土田佳子、46歳、会社員、高知市】
 友人が、高知大丸70年記念のエッセー公募で入賞したと夕刊で知り、早速出かけてきました。懐かしい当時の写真や、受賞作品が展示されていました。エッセー作品は、それぞれの年代層と世相も反映され、私の知らない「高知大丸」も描かれていました。
 大丸レストラン、屋上の施設、回るお菓子売り場。世代は違っても同じワードでつながるこの不思議な感じ。
 私の思い出といえば、クリスマスプレゼント。「サンタさんは煙突のある家にくるから」と、薪(まき)でたく風呂のある祖父母の家に泊まりに行っていました。翌朝には、白地に赤と青の包装紙に包まれたプレゼントが枕元にある。兄弟やいとこたちの恒例行事でした。
 のちに、その包装紙が「高知大丸」のものであり、叔母が勤務していたから、と理由までわかるようになると、わが一族では大人になった「証し」でありました。
 十人十色とは言いますが、高知県民ひとりひとりの「高知大丸物語」がありそうですね。
 都会の大きな百貨店にはない、地方百貨店ならではの世代をつなぐエピソードがある。70年の歴史あってこそですね。良い思い出話のきっかけになりそうです。

4.あいさつ
【溝渕紀夫、64歳、元教員、香南市】
 先日、毎月の第2日曜日に地域で行われている健康を守る会主催の「缶・ビン拾い」に参加していた。私たちの前を東南アジアから働きに来ている人たちの自転車集団が、「おはようございます」と言って走りすぎ、私たちも自然に「おはようございます」と朝のあいさつを交わした。
 その後、隣の地区から高校生の集団が来たので、あいさつを言ったのだが、誰一人としてあいさつは返ってこなかった。地域の1人が、次の集団にあいさつをしたのだが、これまた、無言で過ぎ去って行った。
 活動に取りかかる前に、「あいさつ」が話題になった。地域のつながりが弱くなったからとか、知らない人にはあいさつをしてはいけないという近年の社会常識が働いているとか、日頃からあいさつができていないから仕方がないとか、さまざまな意見が出てきた。
 しかし、何か寂しい、むなしい思いを共有した気がした。かつては誰にでもあいさつをすることが当然であった社会から豊かな経済大国と呼ばれて久しい日本社会になって、なくしたものの一つといえないだろうか。
 貧しくても人を信頼し、気持ちよいあいさつのできる他国の人々の姿からうらやましい気持ちになるのは、私一人だろうか。

《小学生特集》

1.マンガと小説
【小野山みりな、高知市春野西小6年】
 私たちの学校には図書室があります。図書室の先生にマンガと小説、借りるのが多いのはどちらかと聞いたところマンガでした。たしかに、マンガや絵の入った本はおもしろくて内容を覚えやすいかもしれませんが、なぜ小説を読まないのかと疑問に思いました。
 私たちの班では小説とマンガ、どちらが好きかと聞いてみると、全員がマンガの方がいいと答えました。マンガは読むのがむずかしい漢字などが絵で表現されているから分かりやすいという声がありました。
 マンガ派の人になぜ小説をあまり読まないのかと聞いたところ、小説は自分の頭の中で想像をしないといけないからマンガの方が絵を描いてくれて読みやすいというのがありました。
 私はマンガも読みやすくていいと思うけれど、小説も自分で考える力がついていいんじゃないかなと思いました。なので私は小説も多くの人に読んでもらったらいいと思っています。

2.核兵器のおそろしさ
【宮本瑛太、四万十市中村小6年】
 ぼくは、11月20日高知新聞「米 日本本土へ核搬入模索」を読んで、核爆弾を使って、自分たちを認めてほしいと思っている北朝鮮に対してアメリカが少しずつけいかいを強めていると思いました。
 アメリカは、すぐに核兵器を使うことはないと思うけれど、北朝鮮は、自分たちのためにいつ核を使うか分かりません。しかも、日本との交流が少なすぎて、北朝鮮がなにを考えているかも分かりません。
 以前北朝鮮は、日本を核でしずめると言っていたけれど、核爆弾を何回も同じ所におとせば、日本がしずむまえに地球に何かい変がおきると思います。
 なので、トランプ大統領には、北朝鮮との戦争をなるべくさけてほしいです。北朝鮮との戦争で、また、広島や長崎のようになってしまうのは、絶対にだめだと思うからです。
 核兵器のおそろしさを、多くの人が知り、またきょうふがよみがえらないように、と考えていくことが、これから大切になってくると、ぼくは思います。

3.子どもの権利条約
【岸本千空、高知市高知小6年】
 「名前を持つ」「国籍を持つ」「学校に行く」「差別を受けない」―など私たちが持っている権利はたくさんあります。しかし、世界にはこれらの権利が守られていない子どもたちが、たくさんいます。
 ユニセフとは国際連合の一機関である国連児童基金のことで、世界中の子どもたちが平和に健康に暮らせるよう活動しています。
 ユニセフは、戦争や災害でけがをした子どもたちを助けたり、予防接種をしたりと多くの活動をしているそうです。1945年に第2次世界大戦が終わった後には、日本もお世話になりました。
 ユニセフは「子どもの権利条約」にもとづいて活動しています。この条約は世界中すべての子どもたちが持つ基本的な権利を書き記し、守っていくよう定めた条約です。現在、約200カ国がこの条約に賛成しています。
 私は日本に生まれ、とてもめぐまれた環境で暮らしていることを忘れずに、これからも頑張っていきたいです。

4.ありがとう区長さん
【福山宇都吉、土佐清水市足摺岬小5年】
 昨年12月6日の高知新聞「声ひろば」に掲載されていた山下区長さんの投書を読みました。
 投書には、ぼくたち足摺岬小学校、全校児童20人が土佐清水市社会福祉大会で演奏した和太鼓について「感動をありがとう」という気持ちと、これからの足摺岬小学校へのエールの気持ちが書かれていました。
 2人の6年生が卒業したら…。今度は、ぼくたち5年生3人が、足摺岬小学校の和太鼓演奏のリーダーとなってがんばらなくてはいけない! 2人の代わりを果たして、今以上に聴いてくれる人たちに感動と元気を感じさせる和太鼓演奏にしたいと、投書を読んで思いました。
 山下区長様。今年の足摺岬小学校の和太鼓演奏も楽しみにしていてください。今以上にうでをあげるように努力し、地域や他のみなさんにも、今以上に喜んでもらえるような和太鼓演奏をしたいと思います。
 追伸・もちろん勉強もがんばります。

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